密着桜美林生活!A面B面

鳥人間の航路の先にある、航空整備士の夢(航空・マネジメント学群 村越さん)

密着桜美林生活A面B面

授業やゼミ活動といったA面はもちろん大事。でもそれだけじゃなくて、大学案内やオープンキャンパスだけではなかなか知ることができない、サークルやアルバイト、ボランティアや趣味といった私生活のこと、つまりB面のことも気になるところ。そこで本誌ビビビッ!が現役オベリンナーの「学生生活のA面とB面」を覗き見してきました!

 

※本記事は2022年6月に取材した内容をもとに構成しています。

航空の世界が小学生からの夢。いつか女性に希望を与える存在に

村越さんは航空・マネジメント学群に所属していますが、航空のことに興味を持ったきっかけは?

小さい頃から、毎年家族で東京から熊本まで飛行機で行くのが恒例行事だったんです。はじめて1人で飛行機に乗ったのは小学生のとき。それまでは両親が空港のスタッフやCAさんとやりとりしてたんですけど、1人で乗ると自分で会話をするようになるじゃないですか。

そうやって空港で働く方々の仕事に触れるうちに、『いつか私もこの人たちみたいに働きたい』と思うようになって。夢は小学生の頃からずっと、航空業界で働くことです。

そんなはやい段階から!航空業界のなかでも、航空整備士になることが夢だそうですね。

はい。高校も航空系の進路に進むことを見据えて選んだんですが、定期テストを頑張った自分へのご褒美が、「航空会社の機体工場見学」に行くことで(笑)。訪れた機体工場で、航空整備士の働く姿に触れ、その仕事に憧れるようになったんです。

航空整備士の制服を着た人たちの姿を見て、自分が整備した飛行機に手を振って見送るのっていいなぁ、って思ったんです。

飛行機が飛ぶためには、パイロットがいて、管制官もいる。だけど、整備士が点検しないと飛行機は飛べません。その責任ある仕事に、私も携わりたいと思うようになりました。

航空整備士になるための学校はたくさんありますが、桜美林大学に進学したのはどうしてですか?

航空に関わることを幅広く学べると思ったからです。航空整備士になるからといって、整備のことだけを学べばいいわけじゃない。航空という領域は幅広い知識が求められます。その点、桜美林大学は整備だけでなく管制や操縦、気象まで幅広く学べるので選びました。

なるほど!大学で特に印象に残っている授業はありますか?

「航空気象」の授業です。空港周辺の気象状況を伝えるための書式「METAR(メタ―)」を読む「航空気象」の授業があって。最初見たときは、ただ単に文字が羅列されていて、『なにこの暗号!?』みたいな感じだったんですけど(笑)。

授業を追うごとに、どんどん読めるようになっていくんです。今では趣味で空港に行ったときに、高校の頃は読めなかった「METAR」が読めるので嬉しいですね。

それは嬉しいですね。最後に、今の目標を教えてください。

卒業後に目指すのは、もちろん航空整備士です。まだ女性が少ない仕事ですが、いつか後に続く女性に希望を与えられるような存在になれたら、と思っています。

まだ女性が少ないっていうだけで、航空整備士は女性が輝けない仕事なわけじゃありません。私自身が、女性の先輩から夢や目標をもらったように、自分も他の方に「こういう働き方もできるんだよ」って広めていけるような存在になりたい。それが、今の私の目標ですね。

鳥人間コンテストへの出場を目指して、仲間と製作する日々

サークルは何か所属していますか?

はい。「鳥人間サークル Ciel(シエル)」というサークルに所属していて、毎年琵琶湖で開催される「鳥人間コンテスト」を目指して、機体製作や研究を行っています。ちなみに「Ciel」は、フランス語で「空」っていう意味なんです。

テレビでも放送されている、あの「鳥人間コンテスト」を目指しているんですね!そのサークルに入ったきっかけはなんだったんでしょう?

大学の入学が決まり、どんなサークルがあるのかSNSでいろいろ調べているときに、Cielを見つけたんです。航空に関わりそうなものでは、ドローンのサークルもありましたが、人を乗せて機体を飛ばすことができるのってここ(Ciel)だけで。将来の夢に直結しそうなので入ることにしました。

サークルメンバーの渡辺さん、村越さん、上野さん、山本さん、植木さん

たしかに、村越さんが学んでいる航空整備のことともつながりますね。「鳥人間コンテスト」に出ることができたら、たくさん注目もされそうです。

華やかな「鳥人間コンテスト」の舞台ですけど、そこまでの過程は地道な積み重ねの日々なんですよ。機体の設計、それを作るためのミリ単位の作業が必要で。機体が完成したように思えても、飛ぶ直前に少しぶつかって傷ができてしまっただけで飛ばなくなってしまうので、最後まで気が抜けないんです。それに、製作のための資金集めも必要。マーケティングの発想も必要です。

あの舞台の裏側でそんな地道な努力があるとは、知らなかったです。そんな日々のなかで、村越さんはどんなときにやりがいを感じますか?

それまでつくってきた試作品が、綺麗に完成したときかな。あとは、最初はうまくいかなかった機体作りの技術が、毎日練習していくうちに上達したときも嬉しいですね。自分が少しずつステップアップしている手応えを感じるんですよ。

現在Cielには20人強のメンバーがいるんですけど、まだ「鳥人間コンテスト」に出場できたことはないんですよ。だから今の目標は2024年の「鳥人間コンテスト」に出場することですね。

まるでアスリートみたいですね。

あ、でも「鳥人間コンテスト」ってバチバチに競ってるって思われがちなんですけど、実は他大学のチーム同士で技術を提供したり、協力しあいながら製作してます。『お互いにいい機体をつくっていきましょう』って応援し合う関係があるんですよ。

それも知らなかった!では最後に、これから桜美林大学への入学を考えている皆さんにメッセージを。

今のCielのメンバーはみんな明るくて「協力してやっていこう」という雰囲気があります。それに、「設計や模型作りが好き」っていう人もいれば、私みたいに設計も模型作りもしたことないけど、ただ「飛行機が好き」っていう人もいる。色んな「好き」を持った方がCielに入ったら楽しいんじゃないかな、と思いますね。