学びのオーダーメイド

得意より好きを選んだら、新しい世界が広がった。 (芸術文化学群 小口さん)

先輩たちの“学びの選択”を大公開!

桜美林大学は「学群制」と「メジャー・マイナー制度」で、学びを柔軟に組み合わせることができるのが大きな特徴です。ただ、自由度が大きい分「どんなふうに学びを組み合わせたらいいか、まだイメージがわかない」という人もいるのでは?

 

そこで、実際に桜美林大学に通う先輩たちがどんなふうに学びを組み合わせているのか、リアルな話を聞きました!

目次
  • PROFILE
  • 小口さんの時間割
  • 「芸術と数学」という、ユニークな組み合わせ
  • 「好き」と「得意」を切り離して考えた

プロフィール

小口さん

学年:   4年生(※2023年度現在)
メジャー: 芸術文化学群 ビジュアル・アーツ専修
マイナー: リベラルアーツ学群 自然領域 数学プログラム

小口さんの時間割

※授業名を省略していたり、現在は行われていない授業がある可能性もあります。あくまで一例としてご覧ください!

 

数学概論は他学群の授業。キャンパスが違うのでその日はその授業だけにしています。

「芸術と数学」という、ユニークな組み合わせ

――メジャー(主専攻)は美術、工芸、テキスタイル、デザイン、映像メディアなどを学ぶビジュアル・アーツ、マイナー(副専攻)は数学。全く異なる分野ですが、なぜこの2つを選んだんですか?

最初は高校生のときから興味を持っていた数学を学びたいと思っていたんです。実は数学は、好きだけどテストの点数は取れない科目で。

 

――好きだけど苦手だったんですね。

はい。親からも「数学より点数が取れてる国語を専攻したら?」と言われました。苦手なことじゃなくて、得意なことを伸ばしたほうがいいんじゃないかと。

 

――苦手な科目を専攻するのは不安だと思いますし、得意科目を選びたくなりますよね。

でも私としては、得意なことよりも好きなことを選びたかった。挑戦したかったんですよね。そんなときに高校で卒業生を招くホームカミングデーが開催されて、桜美林大学の在学生が来たんです。

――そこで桜美林大学を知ったんですね。

そうなんです。それがきっかけで、桜美林大学に興味を持つようになって。他大学のパンフレットを取り寄せたりもしましたけど、オープンキャンパスで感じた雰囲気がすごくよくて、数学も学べるし、ココだ!って。


――ビビビっと!(笑)。でも結果的に、数学が学べるリベラルアーツ学群ではなく芸術文化学群を選んでいますよね。それはどうして?

高校で美術部に入っていたし、昔から趣味で作品を作るのが好きだったので、芸術系の大学に行きたいという思いはずっとあったんです。でも「芸術を学んだその先に、果たして就職できるのか?趣味として続けたほうが無難なんじゃないかな?」と思って、踏ん切りがつかなくて。

 

で、悩みに悩んだ結果、願書の提出期限の直前に、「リベラルアーツ学群」と書いていた書類を、「芸術文化学群」に書き直して提出しました(笑)。

 

――おお、ギリギリの決断(笑)!

やっぱり学群を超えて単位を取得できるのはありがたかったですね。大学を変えずに、芸術も数学も学べるので、どちらも学びたい私にぴったりだと思いました。

 

あと、私は総合型選抜(旧・AO入試)で芸術文化学群を受けたんですけど、作品審査があったんですね。作品のテーマは特になくて、自分が好きなものを作って、それを評価してもらうんです。その入試システムも、「これなら自分にもできそうだ」と自信になりました。

小口さんが授業で制作したデザイン

「好き」と「得意」を切り離して考えた

――実際に授業を受けてみてどうですか?

東京ひなたやまキャンパスと町田キャンパスを行き来しながら授業を受けてるんですけど、ビジュアル・アーツも数学もそれぞれ違うおもしろさがあって、有意義な時間を過ごしています。

 

どんな授業も、受ける姿勢が大事だと思っていて。「めんどうだな」と思っていたら、どんなにおもしろい授業もつまらなくなってしまう。興味を持って、「これってどういうことなんだろう?」と考えながら受けると、興味のなかった授業もおもしろくなるし、得られることも多いなと気づきました。

――なかでも、おもしろいなと思った授業はありましたか?

デッサンの授業ですね。最初は自分の手とか、興味のないモチーフなのでうまく描けないんですけど、最後は「自分の好きなものを描いていい」っていう課題で、私は時計を選んだんです。そしたらめちゃくちゃキレイに描けて。

小口さんが描いた時計のデッサン

授業のなかで先生が「観察力が大事だ」とおっしゃっていたんですけど、その意味がよくわかりました。好きだからこそ、よく観察するし、どこを観察すればいいのかがわかるんですよね。

 

だから、たとえ興味がなかったとしても一度好きになってみることが大事なんだって。本当にどの授業でもいろんな学びがあるので、おもしろいです。


――得意なことよりも好きなことを選んだ高校3年生のころの選択を今振り返ってみて、後悔はありますか?

いえ、ないですね。この選択をしてよかったと思います。基本的に自分で選んだ選択はどんな結果になったとしても受け入れようと思っているんですけど、やりたいことをやれている今がすごく楽しいです。もちろん当時はすごく悩みましたけどね。

 

「今好きだと思っている教科は、本当に好きなのか?」「それとも点数が取れてるから好きだと思ってるだけなのか?」って、「好き」と「得意」を切り離して考えた結果、自分なりの選択にたどり着くことができました。

 

高校時代、一番得意な科目は国語でしたけど、もし文系の道に進んでいたら、今楽しめているかどうかはわかりません。あの時、無難な選択をせずにチャレンジして、本当によかったです。

「得意だけど、好きじゃないこと」ではなく、
「得意じゃないけど、やってみたいこと」を選ぶ。
自分の気持ちに正直になったからこそ、小口さんは「今の学生生活が楽しい」と胸を張って言えるのでしょう。

 

やってみたいことがひとつに絞れなくても大丈夫。
桜美林大学なら、入学後に全く異なる分野の学びにチャンレンジしてみることができます。
あなただけの学びの組み合わせを、ぜひ見つけてくださいね。