――そこからどうやって教育探究科学群にたどり着いたんですか?
山本さん 高校3年生ごろから、将来は子どもたちに「勉強っておもしろいんだ」と思ってもらえるような場所を作りたいと考えていて。
そのためには、大学で教員免許を取って学校という組織のなかで働くのではなくて、外側からアプローチしたほうが可能性が高まるんじゃないかと思ったんです。
――なるほど。教育について学べる大学はたくさんあると思いますが、教育探究科学群を選んだ決め手は?
山本さん ほとんどの大学の教育学部は教員免許を取得する前提でプログラムが組まれてるんですが、いろいろ大学を探していたら教育探究科学群を見つけて、「まさにこれだ!」と。
この学群では教員免許を取得しない分、子どもに対する教育だけではなく、大人に対する教育についての学びや、フィールドワークの機会が充実しているんです。1年生から専門性の高い授業が受けられるのではないかと思って入学を決めました。
――先輩がいない1期生での入学に、不安はありませんでしたか?
山本さん ありましたね。就職先も決まっていたし、高校では進学校に通っていたので、「いい学歴を得たい」と思ったこともありました。でも、学歴は必要になれば学び直して得ることもできるじゃないですか。それなら、若くてエネルギーがあるうちにやりたいことをやろう!と。
――今しかできないことはたくさんありますよね!
山本さん はい。それに、1期生だから未知な部分もあるけど、これから伸びる可能性もあるわけで、その可能性を信じてみるのもおもしろいんじゃないかなって。
1期生として学群の歴史や文化を作れるって、なかなかできないこと。自分の人生においていい経験になるかなと思ってます。
――これからが楽しみですね!