航空学群には、先生方それぞれの専門的な研究を学べるゼミが他にもたくさんあります!「他の先生方のゼミも気になる!」という方は、以下の内容も参考にしてみてくださいね。
※2025年度 航空学群 「専攻演習」履修案内より一部抜粋
相原弘明先生「環境問題と航空分野の取組みの研究 」
環境問題について国と地域、航空分野、地域社会、大学、日常生活のそれぞれの取り組みついて調査し、課題と問題を整理し発表する。メンバー同士でグループディスカッション、発表に対する質疑&講評を行い、相互理解を深める。書籍、文献だけでなく、国土交通省、環境省、東京都等が公開する情報や主催するシンポジウム等を活用する。また環境にやさしい生活を実践する。
神戸清行先生「信頼性管理手法を用いた航空機操作訓練シラバスの研究」
航空機の地上、運航中に想定される種々のイレギュラーの原因探求、改善に、信頼性管理手法を用いる研究を行う。A320APT や研究用操縦シュミュレーターなどを使用し、運航、整備、管制の要件が総合的に関連した航空機操作訓練シラバスを作成する。さらに模擬訓練を行い、効果を検証する。
坂倉潤一先生「航空会社の SMS 構築、安全に関わるマネジメントの研究」
航空分野では、2006年のICAOのSMMの制定、「輸送の安全性向上」の法制化以降、安全管理システムの重要性が更に認識され、各国また各分野において組織的な取り組みが行われてきた。しかしながら、例えば最近の話題でいえば、自動車分野等で製品データの捏造、不安全事象の隠蔽が多くの会社で繰り返し発生しており、また航空業界でも不安全な事象が繰り返し起こっている。安全、安心な航空機を提供するためには、将来どのように安全管理システムを構築、機能させて運営していくことが望ましいか、現状を調査すると共に課題を見つけ、自分なりの見解を持つことを目指す。
谷口安弘先生「サステナブルな航空業界の実現に向けた航空管制のあり方」
SDGsの取り組みが加速する中で、航空管制で注目されている航空交通量の最適化に向けた2つのテーマから研究を進める。
テーマ①:国家戦略の一つである観光立国の実現に向けて、国際航空路線の開設や増便等のための空港の発着容量拡大可否および方策の検討
テーマ②:カーボンニュートラルの実現に向けて、管制の高度化によるCO2削減に関する航空交通の最適化
狭間達也先生「無限のように思えていた空の広がりも無限ではなかった。」
「航空管制とは何か?」を学習し、空域、航空交通管理、行政、経済活動の知識を身に付け、空港を始めとした航空関連だけでなく、社会の様々な業種、さらには国際的にも活躍できる人材を育成する。
・日本では数少ない空域、航空交通管理の知識を持つ人材として、将来、航空界のみならず、社会で活躍の場を広げることができる力量を身に付ける。
・ヒューマンファクター、安全管理、TRM 等の学習を生かし、社会活動の場において、将来、マネージメント能力を発揮できる人材となる素養を身に付ける。
藤田友香先生「気象が関連する様々な分野について」
私たちの生活に密接に関わっている気象を通して、気象に関する知識を深めるとともに、将来に活かせる能力・問題を解決する力・知識を応用する力・物事を考える力・わかりやすく伝える力・情報を判断する力を養う。
森田玉雪先生「航空産業の未来を交通経済学の視点から考える」
・交通経済学の視点に基づいて航空産業の現状を分析し、航空産業の今後のあり方について展望を持つことを目標とする。
・毎週、報告と議論を行う。
・社会に出てからも有用となる、実践的な問題発見能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力(論文の書き方、効果的なスライド発表のやり方)を身に付ける。
湯本到先生「明日の日本を支える空港側応需能力について」
2003年の政府の観光立国宣言以降、訪日旅行者数は近年急速に増加してきたが、突如航空業界は新型コロナ感染症による長い需要消失に直面した。2023年、新型コロナの5類移行により事実上収束した後、訪日需要はV字回復を遂げている。
一方近年、インバウンド旅客を担う航空会社等の復便や新規就航にあたって、空港やターミナルビルの容量不足やグランドハンドリングの人材不足が顕在化してきていた。
航空会社の新規就航や増便にあたっては、当該空港の発着枠に加え、グランドハンドリングや航空燃料の確保が必須であるが、とりわけ増加する近距離国際線に都合の良い運航時間帯は集中することもあり、役務提供会社にとつては、自社便や既存の受託社便に割かれているリソースを、新規就航会社に振り向けることも難しくなつており、需給逼迫がもたらすサービス費用の高騰もあって、就航に二の足を踏む航空会社もある。
空港発着容量やターミナルビルなどのハード面においては、処理能力向上のため様々な工夫による機能強化策が不可欠となっている。これら空港やグランドハンドリング会社の経営や処理能力についての現状や解決策についての事例収集と調査・研究を進めていくとともに、チーム内の交流や、プレゼンテーションを通して、コミュニケーション能力の向上を目指す。
義本正実先生「理想的な空港運営、空港経営を考える」
・人々から求められる理想の空港像に対して、学生が様々な視点から現在の課題を発見し、自分オリジナルの解決案を提案する
(研究対象の例)滑走路、誘導路に関する研究 / エプロン、スポットに関する研究 / 空港のサービスに関する研究 / 空港全体のシステムに関する研究 / 空港に関わる事柄の研究