コラム

「きらいだった勉強が楽しくなった!」教育探究科学群の学生に聞く、高校時代からのBefore After

UPDATE 2025.4.30

入学後、学生たちに起きた“変化”とは?

2023年4月に開設された桜美林大学 教育探究科学群(通称:教探)。まだ誕生して3年目ですが、すでに教探で学ぶ学生たちには大きな変化が生まれています。
 
そこでビビビッ!編集部は、「教探に入る前と今、どう変わった?」をテーマに、学生のBefore Afterを聞いてきました。

聞いた質問はこちら!

・どんな高校生でしたか?
・なぜ進学先に教探を選んだのですか?
・教探に入って、どのような変化がありましたか?
・なぜそんな変化が?
・これからやってみたいことは?
 
学生たちの劇的な変化をご覧あれ!

目次
  • ユッチ(3年生、福井県出身)
  • そんそん(3年生、神奈川県出身)
  • ゆーり(3年生、神奈川県出身)
  • スケさん(3年生、東京都出身)
  • まとめ

ユッチ(3年生、福井県出身)

Before

After

Q.どんな高校生でしたか?
A.私の高校では探究学習がさかんで、3年次からゼミ形式の授業がスタートしました。高校1年生の時にたまたま見たドキュメンタリーをきっかけに、原発から出る高レベル放射性廃棄物の地層処分問題に興味を持ち、その後、施設見学やインタビュー、校内授業の実施などを通じて学びを深めました!
 
Q.なぜ進学先に教探を選んだのですか?
A.原発の問題を調べる中で、教育とのつながりに気づいたことがきっかけです。教員志望ではなかったため、免許取得にとらわれずに教育を幅広く学べる環境として、教探を選びました。
 
Q.教探に入って、どのような変化がありましたか?
A.高校生の時は「知ったことを広めたい」という思いで活動していましたが、大学では学術的な視点が身につき、物事を多角的に考えられるようになりました。
 
福島県で実施したフィールドワークでは、ただ目の前の出来事を見るだけでなく、その背景にある地域の歴史や社会的な課題にも自然と意識が向くようになりました。
 
Q.なぜそんな変化が?
A.高校生の時は「知ったことを広めたい」という思いで活動していましたが、大学では学術的な視点が身につき、物事を多角的に考えられるようになりました。
 
Q.これからやってみたいことは?
A.これまで深めてきた知識を活かし、母校の高校で探究活動の支援をしたいです!あとは、関心のある「学校教育におけるエネルギー問題」にも実践的に取り組み、卒業論文にもつなげていきたいと思っています。

そんそん(3年生、神奈川県出身)

Before

After

Q.どんな高校生でしたか?
A.高校に入学した直後、ちょうど新型コロナの影響で2ヶ月ほど休校になってしまいました。高校受験の燃え尽きもあって、正直、勉強へのモチベーションはあまり高くなかったです。
 
部活動は合唱部に所属していて、週6日で活動していました。外出はあまりせず、家にいるか部活に行くかが生活の大半を占めていました。
 
Q.なぜ進学先に教探を選んだのですか?
A.中学生の時は、教員や塾講師を目指していたんですが、高校で勉強につまずき、その夢を一度あきらめました。それでも教育に関わりたい気持ちは残っていて、指定校推薦先の一覧で教探を見つけ、オープンキャンパスに参加したこともあり、興味を持ったんです。
 
実際にオープンキャンパスに参加してみて、教探では教員養成ではなく“教育の本質”を学べると知り、「教える=教員or塾講師」という自分の中の固定観念がくつがえされて。ここでなら、自分の関心をより広い形で活かせそうだと感じて、志望を決めました。
 
Q.教探に入って、どのような変化がありましたか?
A.周りの学生からの影響もあり、無料塾の講師やボランティア、教育系フォーラムへの参加など、積極的に活動するようになりました!
 
高校生の時は学びに前向きになれませんでしたが、今では知識と社会を結びつけて考える面白さを感じ、「学ぶ楽しさ」を再発見しています!
 
Q.なぜそんな変化が?
A.きっかけは、クオーターの合間にある「バイウィーク制度(※)」です。この時間を使って無料塾での活動を始め、教育格差や家庭環境、心理学的な考え方にも触れるようになりました。
 
あと、友人に誘われて新潟で発達障がいのある子どもの保護者にインタビューした経験も、視野を広げるきっかけになりました!
 
※バイウィーク制度
教育探究科学群では、4学期制(クオーター制)を採用しています。 第1クオーターと第2クオーター、第3クオーターと第4クオーターの間には2週間のバイウィークを設定しています。 バイウィークは、授業を実施せず学外での探究活動やフィールドワーク、学びのふりかえりを集中的に行う期間として位置付けています。

 
Q.これからやってみたいことは?
A.高校時代に無気力だった自分の経験から、「なぜ人は学ぶ意欲を失うのか」という問いを追究したいです!学びの環境や周囲の関わり方の大切さに注目し、支援のあり方を探っていきたいんです。
 
それと、今関わっている児童相談所での活動も深め、将来的には塾講師やキャリア教育にも挑戦していきたいです!

ゆーり(3年生、神奈川県出身)

Before

After

Q.どんな高校生でしたか?

A.東京の高校に進学したものの、当時は将来についてあまり深く考えられておらず、遊びが中心の生活で勉強にも身が入りませんでした。結果的にその高校は退学し、通信制の高校へ転校しました。
 
でも、高校で起業や表現活動に取り組む同級生たちに出会って、大きな刺激を受けたんです。その影響で、「自分は何をしたいのか」を真剣に考えるようになりました。テストの点数など、数字で評価される教育にどこか違和感を持っていた自分にとって、「自ら生み出す学び」との出会いは、大きな転機でした。
 
Q.なぜ進学先に教探を選んだのですか?

A.もともと大学に進学するつもりはありませんでした。でも、あるとき何気なく見た大学のパンフレットで、桜美林大学に新しく開設された教探の存在を知ったんです。
 
そこで紹介されていたファシリテーションや対話を大切にする学びのスタイルに強く惹かれて、「もっと知りたい!」と思い、オープンキャンパスにも参加しました。実際に話を聞いたり、雰囲気に触れたりする中で、面白い人たちと出会い、「思いきりチャレンジできる環境がある」と感じ、「ここなら何かできるのではないか」と思ったのが、志望のきっかけです。
 
Q.教探に入って、どのような変化がありましたか?

A.高校生まで教育に違和感を持っていたんですけど、教探に入ってから、島根の高校で学びを支援し、地域と連携しながら教育に関わる活動をする中で、その考えが大きく変わりました。
卒業後には島根で教育に関わることを考えているくらい、「いまの高校生には可能性があるし、自分が変化をもたらせる可能性がある!」と感じています!
 
Q.なぜそんな変化が?

A.いろんな人と話せる機会があったことは大きいですね。合格したあと、合格者や先生とZoomで話す機会があって、そこで話した先生や学生がおもしろかったんです!その他にも、国際交流で韓国の学生と繋がったり、地方の人とつながったりして、刺激を得ています。入学前に「ここなら面白い人たちがいて、やりたいことにトライできるのではないか」と感じていましたが、実際に自分で行動してチャレンジを重ねたからこそ、本当にその環境を自分のものにできたと感じています。
 
Q.これからやってみたいことは?

A.地域交流サークルの幹部として、大学と地域をつなぐ活動に取り組んでいるんですが、教探で学んだファシリテーションの力を大学の外でさらに活かしていきたいですね!

スケさん(3年生、東京都出身)

Before

After

Q.どんな高校生でしたか?

A.勉強にはあまり前向きになれず、高3のときは成績が5段階で1が3つあり、卒業も危うい状況でした。
 
一方で、生徒会活動には積極的に関わり、校則に疑問を持ったことから生徒会長を務めました。他校と交流したり、校則をテーマにしたイベントを開催したりしながら、生徒指導の先生と対話を重ね、実際に校則を変えることができたんです。
 
Q.なぜ進学先に教探を選んだのですか?

A.生徒会や地域活動を、高校生が自らのプロジェクトを披露する「マイプロジェクトアワード」で発表したとき、教探の設置準備室の先生と出会ったことが進学のきっかけです!
教育学にはもともと興味がなかったものの、自分の関心をもとに探究できる学びに惹かれて、教探を選びました。
 
Q.教探に入って、どのような変化がありましたか?

A.高校時代は好きじゃなかった勉強が、面白くなりました!入学してから、誰かと一緒に活動する力が伸びましたね。それに、授業で学んだことをアウトプットする機会がたくさん用意されているので、積極的に活用しています。
 
Q.なぜそんな変化が?

A.グループワークや実践の機会が増えたことが大きいです。例えば高校時代は、歴史について「なんで覚えなきゃなんだろう」と思っていました。でも、福島でのフィールドワークで地域の方の話を聞いたり、文献を調査したりするなかで、気持ちが変わりました。「自分が解決したいと思う課題に対して学ぶなら、歴史って面白いな!」と思えたんです!
 
Q.これからやってみたいことは?

A.まずは大学祭「桜李祭」の成功が目標です!あとは、高校時代の仲間と組んだバンド活動にも力を入れています。将来は、アーティストを支えるプロデューサーやマネージャーといった仕事にも興味があります!
 
今年の桜李祭は、10月25日,26日に開催されます!情報は順次SNSにてアップしますので、フォローしてお待ちください!公式Instagramはこちら

まとめ

今回のインタビューでは、「教探に入ってから自分が変わった」「やりたいことに出会えた」「学びが楽しくなった」など、たくさんの前向きな声が聞けました。
 
好奇心を探究につなげて自分だけのテーマと出会えるのが、教育探究科学群の魅力なのかもしれませんね!