コラム

リベラルアーツ学群の先輩による特別講演!「私を変えた自然領域での出会いとは?」

UPDATE 2024.10.2

リベラルアーツ学群の学びの魅力って?理系の学びも専攻できるって本当?

30のプログラムから、興味を持ったことや目標によって自分に合ったものを「入学後」に選ぶことができるリベラルアーツ学群。
「これってどれくらい貴重なの?」
「どんなメリットがあるの?」
そんな疑問を抱いているあなたに、先輩の体験談をお届け!

 

桜美林大学で職員として勤務している平山さんは、リベラルアーツ学群の卒業生。しかも、自然領域での学びを生かして、理系の大学院に進み、博士号も取得しています。

 

この記事では、そんな平山さんによる2024年8月のオープンキャンパスでの講演『私を変えた自然領域での出会いとは?』の内容をまとめました!

 

意外と知られていない、リベラルアーツ学群の自然領域の学びについて、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次
  • PROFILE
  • なぜ桜美林大学のリベラルアーツ学群を選んだの?
  • リベラルアーツ学群・自然領域のおすすめポイントは?
  • ①入学してから自分の興味を見つけることができる
  • ②先生のサポートが手厚い!
  • ③幅広く学んだ経験が卒業後に活きる!

プロフィール

平山さん

青森県生まれ。地元の県立高校を2012年に卒業し、桜美林大学リベラルアーツ学群に入学。自然領域で4年間学び、卒業後は東北大学大学院生命科学研究科で、5年間の研究生活ののち、博士号を取得。現在は桜美林大学の入学部で職員として勤務している。

なぜ桜美林大学のリベラルアーツ学群を選んだの?

講演中の平山さん

平山さん そもそも私が桜美林大学を知ったきっかけは、高校時代の模試の志望校判定でした。高校では理系科目として数学以外に化学と物理学の2つを学んでいたのですが、化学はものすごく得意ないっぽうで、物理は本当に苦手で、先生からも怒られるレベル(笑)。
元々生物学にも興味はあったのですが、私の通っていた高校のカリキュラムでは理系科目をこれ以上追加して学ぶことはできないし、消去法で何となく「大学は、得意な化学に関する学部を選ぼうかな」と考えていました。
そんなときに高校で受けていた模試で、“桜美林大学(化学)”という文字を見つけたのがきっかけです。

 

第一印象は「美しい林…キレイな名前の大学だな」とか「この大学では化学を学ぶことができるんだな」というレベルだったのですが、これをきっかけに、桜美林大学について調べてみたんです。
そこで、さまざまな学問を学ぶことのできる「リベラルアーツ学群」があるということを知りました。当時「化学の道に進むのが正しいのか」不安で、大学で学びたいことがクリアになっていなかった私にとって、リベラルアーツ学群の学び方がとても魅力的に感じ、桜美林大学を志望するに至りました。

リベラルアーツ学群・自然領域のおすすめポイントは?

①入学してから自分の興味を見つけることができる

平山さん それでは本題に入ります!ここからは卒業生の視点から「桜美林大学で自然領域理系を学ぶおすすめのポイント」について紹介していきたいと思います。

平山さん ではまずおすすめポイント一つ目。「大学入学後に自分の興味を見つけることができる」という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

桜美林大学のリベラルアーツ学群では、文系学問から理系学問まで幅広い30のプログラムを用意しているので、このプログラムの中から、自分の目標や興味に応じて、学びたいプログラムを入学後に選ぶことができます。これが、リベラルアーツ学部の大きな特徴です。

平山さん リベラルアーツ学群のカリキュラムを簡単に説明しますね。

 

リベラルアーツ学群では、入学後から2年生の春学期までの間は、この30のプログラムの中からいろんな授業、基礎科目を学んでみることができます。気になるプログラムの「基礎科目」授業をお試し感覚で受講することができるため、私も化学・物理学・生物学・環境学等様々なプログラムを学んでみました。

 

その後、2年生の秋学期以降は、本当に学びたいと思うプログラムを選択する必要があります。それが「メジャー」と「マイナー」、いわゆる主専攻と副専攻です。これらを最低二つ選択し、専門的に学んでいくこととなります。

平山さん 実は、このように学びたい学問を大学入学後に決めるカリキュラムは、日本では珍しく、東京大学、国際キリスト教大学、そして桜美林大学この3つぐらいしかないんです!

 

だから、いろんな学問にこれからチャレンジしていきたいなと考えている方や、高校の現時点で私のように大学入学後に学びたい学問が明確でない受験生のみなさんには、桜美林大学の中でも特にリベラルアーツ学群をおすすめしています。

②先生のサポートが手厚い!

平山さん では続いて、自然領域のおすすめポイント2つ目です。これは完全に私の実体験になってしまうのですが…他の大学や同じ桜美林大学の他の領域に比べて、先生からの手厚いサポートを受けることができるという点です。

 

そもそも、桜美林大学で理系の学問を学べるということは、残念なことにあまり知られていません…(!)

 

自然領域で開講している授業やゼミを選択する学生が少ない分、授業のレポート作成や研究で行き詰った時に先生に気軽に質問に行くことができるという特徴があります。ほぼ先生を独り占めです!笑

卒業生だからこそ伝えられることもたくさんあります!

平山さん また、私は大学院の進学に伴って入学試験内で研究発表をする必要があったのですが、自然領域の多くの先生たちが発表練習に何度も何度も付き合ってくださって。その結果、無事に東北大学大学院に合格することができました!

③幅広く学んだ経験が卒業後に活きる!

平山さん 3つ目は、幅広く学んだ経験やその過程で身についた柔軟な姿勢を、卒業後に活かすことができる点です。

 

桜美林大学卒業後、私は東北大学大学院の生命科学研究科というところに所属して、タンパク質に関する研究をスタートさせました。

 

ここで、桜美林大学で学んだ「幅広く学ぶ」「新しい学問でもどんどん取り入れる」という姿勢を発揮し、分野外の知識や技術を自分の研究に柔軟に取り入れることで、国内外でも高く評価されるような研究成果を出すことができました!

 

▼平山さんの受賞暦
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[1] 第17回蛋白質科学会、仙台、2017年6月、ポスター賞受賞
[2] 第18回日本蛋白質科学会年会、2018年6月26日~28日、ポスター賞受賞
[3] International Symposium on “Proteins ; from the cradle to the grave”、 2018年8月26日~29日、Nature Structural & Molecular Biology Poster Award受賞
[4] 第19回日本蛋白質科学会年会、2019年6月24日~26日、ポスター賞受賞
[5] 籏野奨学基金多元物質科学研究奨励賞受賞、2019年12月13日
[6] 日本学術振興会特別研究員 (DC2)採用、“PDIファミリー酵素が触媒する翻訳途上新生鎖の酸化的フォールディング機構の解析”、2020年4月-2022年3月、150万円/年
[7] 第20回東北大学多元物質科学研究所研究発表会、2020年12月8日~9日、多元物質科学研究所所長賞
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リベラルアーツ学群での学問としての学びが卒業後の進路に直結しなかったとしても、リベラルアーツ学群で学んだ「学び方の姿勢」は必ず自分の将来をより良い者へと切り開いてくれると思います。最後に、桜美林大学入学から卒業までの4年間をまとめたスライドです。

※より幅広い学びを促進するため、現在のカリキュラムでは同じ領域内でメジャー・マイナーを選択することはできません

平山さん 理系の学びを深めることができる大学はたくさんあるけれど、桜美林大学のリベラルアーツ学群、自然領域では総合的に学べるからこそ、大学での学びを社会人になってからも広く生かすことができ、高い評価につながっていくこともある。

 

そんな点でも、桜美林大学の自然領域で学ぶことを強くおすすめしたいと思います。

 

ここまでお聞きいただいてありがとうございました!何か不安や疑問があるときは、私が現在所属している桜美林大学の入学部にお気軽に相談してくださいね。

卒業生だからこそ伝えられることもたくさんあります!