コラム
一度ハマると止まらない、生粋の探究者!教育探究科学群 宮里翔大先生
UPDATE 2025.3.7
桜美林大学には、おもしろくて頼れる先生たちがいます!
「どんな先生がいるのか」は、大学を選ぶときにとても大切な基準のひとつ。
そこでビビビッ!では、桜美林大学の先生たちの実態を大解剖!
研究内容からプライベートまで、あらゆる角度から調査してみました!
今回紹介するのは、教育探究科学群の宮里翔大先生。「一度ハマると止まらない」という、宮里先生の素顔とは!?
「どんな先生がいるのか」は、大学を選ぶときにとても大切な基準のひとつ。
そこでビビビッ!では、桜美林大学の先生たちの実態を大解剖!
研究内容からプライベートまで、あらゆる角度から調査してみました!
今回紹介するのは、教育探究科学群の宮里翔大先生。「一度ハマると止まらない」という、宮里先生の素顔とは!?
(1)どんな研究をしている
短大学生のアンケート調査・分析(宇宙論)
(2)自分をひと言で表すと?
生粋の探究者!
(3)趣味は?
ミュージカル、旅行、紅茶
――先生はどんな研究をしているんですか?
専門領域が2つあり、ひとつは高等教育論、もうひとつは教育心理学です。メインは高等教育論の方ですね。
――高等教育論って、どういうものなんですか?
小学校を「初等教育」、中学・高校を「中等教育」と呼ぶので、「高等教育」というのは高校卒業後の教育機関が対象です。大学、短大、専門学校などですね。
その中でも私が取り組んでいるのは、短大の研究です。
――短大の研究ですか。もう少し詳しく教えてください!
全国の短大の学生にアンケート調査を行って、学校の満足度や学習経験など、さまざまな項目の分析をしています。
なかでも個人的に好きなのは、「分野」という切り口で分析することですね。たとえば保育系の学生だと、コミュニケーション能力の伸びを実感している人が多い。一方ほかの分野だと、一般教養が身につくと感じている学生が多い、とか。けっこう分野によって違いが見えてくるんですよ。
カリキュラムが違うので当たり前ですが、短大生の「実感」としても違いが現れているんですよね。「学生が何を学んで、何を得ているのか?」ということに一番関心があるので、研究していて面白いです。
――授業ではどんなことを教えているのですか?
1年生から始まる「基礎ゼミ」を担当しています。教員1人に対して学生が20人以下くらいの小さなクラスで、「好きなこと、興味のあることから探究を始めてみよう」という内容です。まさに「探究の基礎」ですね。
――学生が選ぶ探究のテーマにはどういうものがありますか?
テーマは本当に多様です。「音楽の効果」や「昼寝がどう仕事や勉強に影響するか」だったり、自分の高校時代の経験から思いついたテーマを扱っている学生もいます。
特に1年生のうちは、興味関心を広げるのが一番大事だと思っていて。興味のあることを調べていく中で、少しづつ「調べ方」や「テーマの絞り方」を学んでいってもらうイメージです。
ちなみに2年生の基礎ゼミでは、アンケートなどの「量的調査」と、インタビューなどの「質的調査」のやり方を教えます。
「自分が探究したいテーマは何か」を見つけ、「どんな方法で調べられるか」を学んでもらう。1・2年生で土台を作り、3年生からはより深く自分のテーマを探究してもらいたいと思っています。
――学生と関わるときに気を付けていることはありますか?
まずはやりたいことを見つけてほしいので、否定しないようにしています。特に1年生のうちはなるべく口を出さず、本人がやりたいテーマで探究してもらうんです。
2年生に対してはもう少し学問的な視点でアドバイスをしますが、基本的には学生の主体性に任せていますね。
――自由度が高い分、テーマを選ぶのが難しそうです…
本当に何でもいいですよ。趣味や好きなことから始めればいい。ただ、1年生の前期は私からも2つほどテーマを提示します。それを選んでもいいし、自分で設定してもいいので、気負わなくて大丈夫です!
――ところで、どうして先生は教育学の道に?
私、高3の6月までは理工系の大学に行こうと思っていたんです。
――えー!全然違う分野ですね。
私は物理が大好きだったんですが、まわりには物理が嫌いな生徒も多くて。そういう友だちと放課後に集まって勉強しているうちに、教育への関心が芽生えました。
あとは、「学校」そのものにも興味があって。学生にとって、学校って「居場所」じゃないですか。「自分がいるこの場所って、なんなのだろう?」というのを知りたくなってしまい、結局1年浪人して教育学部に進みました。
――教育学部を卒業して先生になるのではなく、研究の道を選んだのはなぜですか?
高校のときから、何らかの研究職をやりたいとは思っていました。対象が理工学から教育学に変わっただけで、研究したい気持ちは変わらなくて。昔からずっと、調べることが好きなんだと思います。
――教育学の面白さって、どんなところですか?
教育学って、「いろんな分野の集合体」的な要素があるんですよ。例えば「教育心理学」「比較教育学」というように、教育と他の学問分野が結びついたものがたくさんあります。
「教育」という対象を、いろんな学問分野の知見を使って調べていくのは、教育学の面白いところですね。ひとつの知識やスキルだけではなく、いろんな武器が身につくと思います。
それに、「教育」ってすべての人にとって身近なものだと思うんですよ。
――と、言いますと?
人と人の関わりがあるところには、教え合い、学び合いが必ず生じてくるので。友だち同士もそうですし、先輩後輩、会社の同僚、家族…あらゆる人間関係において、教育学の知見が活かせます。
――なるほど!教育学=「学校の先生になるための勉強」とは限らないんですね。
そうですね。人と人の関わり合いも含めて「教育」と捉えているので、教育学って実はすごく幅が広い学問なんです。……ということを、もっとみんなに知ってもらいたい!(笑)
――先生の趣味は何ですか?
最近はミュージカルにどハマりしていて…かなりの回数行っています。
――どれくらい行っているんですか?
半年で20回くらい。しかもそのうち15~16回は同じ演目です。
――え!?
同じ日に昼・夜で2公演観たりもしましたよ。期間限定ものだったのでもう終わってしまいましたが、今度は別の演目を観に大阪へ行ってきます!
――趣味への探究心もすごいですね…!ほかにも好きなことはありますか?
旅行は学生の頃から好きですね。国内外問わず色々行っています。
――好きな国はどこですか?
イギリスです。アートや文化が好きなので、大英博物館に行ったり、教会で半日近くぼけっとしてみたり…あとは紅茶も好きですね。「趣味=紅茶」と言ってもいいくらい。家に茶器も揃えていて、リラックスしたいときには紅茶を飲んでいます。
――最後に、桜美林大学が気になっている方にメッセージをお願いします!
“答え”がすぐ手に入る現代において、「探究」はとても人間味のある活動です。
一見答えに見えても、「本当に?」「それでいいの?」と考え、突き詰めていく。みなさんには、そういうマインドを持って社会に出ていってほしいなと思っています。
教育探究科学群は、全員の顔が分かるくらいコンパクトで距離感が近い学群なので、休み時間もよく会話をしています。
直接「教育」に興味がなくても大丈夫。人と人の関わりに関心があったり、コミュニケーションを取るのが好きな人にもおすすめですよ。
ぜひ、僕たちと一緒に探究を楽しみましょう!