コラム

英語と企画力で世界へ!グローバル・コミュニケーション学群の3人が挑んだ国際マーケティング広告祭in釜山

2025年8月、韓国・釜山で開催された国際マーケティング広告祭「MAD STARS」。その学生部門「Young Stars MAD Competition 2025」に、予選を通過したグローバル・コミュニケーション学群の3名が出場しました!
 
今回は、韓国、中国、日本、シンガポールなど各国から予選を通過した約100人の学生が参加する国際的な舞台に立った3名に、挑戦のきっかけや30時間の激闘、そして「Young Stars MAD Competition 2025」で得られた大きな学びを聞きました!

目次
  • 桜美林大学から韓国へ!国際コンペに挑戦を決めた理由
  • 本選考の激闘!わずか30時間でアイデアを形に!
  • 国際的な舞台で学んだ、新たな気づき
  • 自分に正直になって、一歩踏みだす勇気を!

名前:岡安令華さん
学群:グローバル・コミュニケーション学群
学年:4年生(※2025年度現在)

名前:黒澤優彩さん
学群:グローバル・コミュニケーション学群
学年:3年生(※2025年度現在)

名前:播摩真子さん
学群:グローバル・コミュニケーション学群
学年:3年生(※2025年度現在)

桜美林大学から韓国へ!国際コンペに挑戦を決めた理由

――みなさんは、なんで「Young Stars MAD Competition」に出場しようと思ったんですか?

  • 岡安さん

    私はもともと「MAD STARS」のような国際的なコンペティションに参加して、他の国の文化や多様な考え方に触れてみたいと思っていたんです。

  • 播摩さん

    私は何かを考えて作ったり、発信することに興味があって。「Young Stars MAD Competition」は、社会問題を解決するためにどういう戦略があるかを考えるものだったので、新しい挑戦ができるなと思って参加しました。

  • 黒澤さん

    私は二人のようにもともと意欲があったわけではないんですが、同じゼミのメンバーである岡安さんと播摩さんの熱意に押されて、「せっかくなら参加しようかな」という意識が芽生えて、参加を決めました。

(cap)「Young Stars MAD Competition 2025」での3人

本選考の激闘!わずか30時間でアイデアを形に!

――みなさんは予選を見事通過して、釜山で行われる本選考の参加権を獲得したそうですね。

  • 岡安さん

    はい! 予選はポートフォリオでの書類審査でした。準備期間は1ヶ月と短かったんですが、広告戦略プランニングの実務経験を持っている西川順子先生に指導してもらって、無事通過できました!

――本選はどのような審査方法だったんですか?

  • 播摩さん

    本番初日に発表されたテーマをもとに、30時間という制限時間のなかで、キャンペーンを企画する、という内容でした。企画書はすべて英語で作らなくてはいけません。

――30時間!? しかも英語で!?

  • 播摩さん

    そうなんです。私は人生で初めて徹夜をしました(笑)

――ちなみに、テーマはなんだったんですか?

  • 播摩さん

    本選考のテーマは「電子タバコ」でした。韓国では、若者の電子タバコの利用率が増加していることが社会問題になっているんだそうです。

――へ〜!みなさんが考えた企画を、ぜひ教えてください!

  • 播摩さん

    私は「電子タバコのフレーバーの多さが若者の利用につながっているんじゃないか」と仮説を立てて、「甘い香りの裏にはリスクがあるんだ」ということを注意喚起するキャンペーンを考えました。

  • 黒澤さん

    私は広告を出す場所に着目して、「学生が通学時に利用する電車やバスなどの公共交通機関に広告を設置する」という企画を考えました。
     
    普通の広告だと、スマホに夢中で若者は見ないと思うので、「電子タバコを吸うと、1日ずつこのように身体が変化するんだ」と、電子タバコの危険性を可視化できる広告を提案しました。

  • 岡安さん

    私は「電子タバコは紙タバコよりもリスクが低い」といった誤った情報を訂正することを目的に、展示会を開くという企画を考えました。電子タバコを吸うと肺はどうなるのかといった展示や、電子タバコで健康被害にあった人のエピソードの展示、そして禁煙を決意した人のコメントが見れる展示などを考えました。

――どれもおもしろい企画ですね。それにしても、30時間で企画を完成させるって、とても大変だったのでは?

  • 黒澤さん

    私と播摩さんは、寝ないように電話をつないでがんばりました(笑)体力面と精神面がかなり削られましたね…。

  • 播摩さん

    眠くて頭が回らなくて、企画を作り終えたときは、ホッとしたと同時にお腹が痛くなっちゃって…(笑)

――それは大変だ…。一方、岡安さんは?

  • 岡安さん

    私は頭が動かなくなってきたので、途中で寝ました(笑)考えがまとまらないときは、2人に電話で新しい意見をもらったり、協力し合いながら進めることができましたね。

国際的な舞台で学んだ、新たな気づき

――「Young Stars MAD Competition 2025」で印象に残っていることを教えてください。

  • 播摩さん

    キャンペーンを企画するなかで、「AIを必ず使用すること」が要項にあったんですけど、個人的にはAIを使うことに後ろめたい気持ちがあって。

――後ろめたい気持ち?

  • 播摩さん

    ズルをしている感じがしたんです。でも、「Young Stars MAD Competition 2025」では、一貫して「AIを使うことはいいことだ!」というメッセージを全面に押し出していたんです。広告業界の最新の動向を知れたのは、とてもいい経験でした!

(cap)講評会で挙手をする播摩さん

  • 黒澤さん

    意外だったのは、「MAD STARS」は韓国で開催されているコンペティションなので、アジアの方が多いのかと思っていたんですが、西欧の方もいたり、多国籍な場だったことですね。あと、自分の英語を試すことができたのはうれしかったです!

  • 岡安さん

    私は他の参加者の企画の講評を見て、デザインの重要性に気づきました。他の参加者は、デザイン系の大学の方や広告を専門に学んでいる方が多くいて、「人の目を引くようなデザインやアイデアがこんなにあるんだ!」ということを知ることができました。

  • 播摩さん

    それ、私も思った!参加者のなかには、「『Young Stars MAD Competition 2025』の参加が決まってから、Adobeの勉強に取り組んだ」という方がいて。大学の学び以外にもプラスαで何かを学ぶって、とても大事なんだと気付けました

(cap)黒澤さん(左)と韓国からの参加学生(右)

――いろいろな気づきがあったんですね。なかでも、特に勉強になったことはありましたか?

  • 播摩さん

    「自分の視野が狭い」ということに、改めて気づけたことですね。

  • 黒澤さん

    わかる!「Young Stars MAD Competition 2025」はそもそも“国際マーケティング・広告祭”なのに、私が考えた企画はマーケティングの部分がすっかり抜けていたんです…。今回の最優秀賞が、マーケティングも考慮している作品だったので、「ああ、そうか」と気付かされました。

  • 岡安さん

    私も同感。審査委員長にアドバイスをいただいた際に、「ターゲットを絞るといいよ」と言われたんです。なので、最初は意識していたんですが、考えているうちにだんだんターゲットが広くなってきちゃって。限られた時間で作業するときは、何が大事なのか、何を忘れちゃいけないのかをちゃんと振り返られるようにしていきたいと思いました。

――そんな「Young Stars MAD Competition 2025」で得た学びは、今後どんな場面で役に立ちそうでしょうか?

  • 播摩さん

    「自分が考えていることを論理的に考えてから人に伝える力」は、今後どんな業界に行っても役に立つなと思いました。

  • 黒澤さん

    私も播摩さんの意見と似ていて、限られた文字数のなかで企画を説明する必要があったので、「何を強調したいのかを論理的に整理する力」が身につきました。でもまだまだ力不足なので、力をつけていきたいです!

  • 岡安さん

    私はコンペティション参加者の交流会で「1回学んだら終わりではなくて、必要だと思ったら、さらに学んで新しい道を切り開いていく」という考え方を聞いて、とても素敵だなと思って。これから私も取り入れていきたいなと思っています。

(cap)​​Livio Grossi審査委員長に声をかけコメントをもらう岡安さん

自分に正直になって、一歩踏みだす勇気を!

――最後に、グローバル・コミュニケーション学群の受験を考えている方に向けて、メッセージをいただけますか?

  • 黒澤さん

    「勇気を持って一歩を踏み出すことが大事」だと伝えたいです!何か挑戦したいことがあるのに仲間がいないという状況だったとしても、「とりあえず挑戦しよう」と思う、その心持ちが大事だなと思いました。

  • 岡安さん

    私は「タダでは転ばないことが大事」だと伝えたいです。自分が周りに比べて劣っているなと感じたときに、「ああ、ダメだ」って終わるだけじゃなくて、どうせ転んだんだったら何かを持って帰ってやろうという精神でいることが大事だと思います。
     
    今回の「Young Stars MAD Competition」は残念な結果ではありましたが、交流会で自らいろいろな人に話しかけにいくことで、いい学びを得ることができたかなと思っています。

  • 播摩さん

    ぜひ、自分に正直になってほしいなと思います。
     
    私が「Young Stars MAD Competition」に参加できたのは、自分がやりたいことや興味があることを周りに発信していたことによって、助けてくれる人が現れたから。なので、自分のやりたいことに正直になることが大事だと思いました。
     
    あと、グローバル・コミュニケーション学群は語学にフォーカスしている学群ではありますが、語学を使って何か別の専門知識を学ぶことができます。自分は語学を使って何を学びたいのかを考えてみてほしいですね!