コラム

【後編】決め手は学生の雰囲気と学費と自由さ!先輩に入学理由を聞いたら、演劇・ダンス専修の魅力が見えてきた

「演劇・ダンス」「音楽」「ビジュアル・アーツ」の3つの専修がある、桜美林大学芸術文化学群。
2020年に新設された東京ひなたやまキャンパスで、多くの学生が芸術文化を学んでいます。

今回話を聞いたのは「演劇・ダンス専修は、とてもいい環境です!」と語る先輩2人!中高の6年間演劇部に所属し、現在役者などとして活動する二見さんと、1年生で学生劇団を旗揚げし、初めての公演を無事成功させた七尾さんに、演劇・ダンス専修で演劇を学ぶ理由を教えてもらいました!

 

後編は、「上演の機会」や「演劇・ダンス専修の先生たちのスゴいところ、「授業のこと」について!

目次
  • Q1.桜美林大学で演劇作品を上演する機会は、どんなものがあるのですか?
  • Q2.演劇・ダンス専修の先生たちの「ここがスゴイ!」と思うところは?
  • Q3.演劇・ダンス専修の授業の感想はどうですか?
  • Q4.演劇・ダンス専修の受験を検討している方へ、メッセージをください!

【インタビュー対象者の紹介】

 

氏名:二見真由子さん
X:@MayuMaguro7
Instagram:@MayuMaguro7
学群:芸術文化学群
専修:演劇・ダンス専修
学年:2年生(※2024年度現在)
所属先:「学生劇団əSCAPE-GOAT(エスケープゴート)」の副主宰。公式X:@eSCAPE_GOAT_X

 

氏名:七尾青音さん
X:@aone_0223
Instagram:@na_aone
学群:芸術文化学群
専修:演劇・ダンス専修
学年:2年生(※2024年度現在)
所属先:「演劇集団零の咏(ぜろのうた)」の主宰。公式X:@zero_no_uta

▽演劇・ダンス専修とは
文学・舞踊・音楽・美術などさまざまな芸術が織りなす「演劇」。自らの感性と身体を表現手段にして描き出す「ダンス」。 いずれも人間に対する深い洞察や、観る人を魅了する豊かな表現力が求められます。演劇・ダンス専修は、あなたの表現したい想いをカタチにできる確かなチカラと自信を身につける学びを通じて、 これからの舞台芸術の世界をリードできる意欲ある人材を育成します。

 

くわしくはこちら

Q1.桜美林大学で演劇作品を上演する機会は、どんなものがあるのですか?

  • 七尾さん

    通称OPALと呼ばれる「桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ(※)」と、最終学年の時に行う卒業研究公演、学生劇団による自主公演の、大きく分けて3つの機会があります。

     

    OPALは、学内オーディションで選抜されたメンバーのみ参加することができます。卒業研究公演は、いわゆる「卒論」にあたるもので、卒業までの単位を取得しながら主体性を持って創作を行うものです。

    そして学生劇団は、有志による活動なので単位が取れるわけではありませんが、活動頻度は自由です。桜美林大学の学生劇団ではなく、外部の劇団に所属している学生もいますよ!

※桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ(OPAL)とは
OPAL(桜美林大学 Performing Arts lessons/オーパル)とは、桜美林大学芸術文化学群演劇・ダンス専修がプロデュースする舞台公演の名称であり、学生がプロの演出家・振付家と協同し、演劇やダンスの作品を創作・上演するものです。

  • 二見さん

    桜美林大学の学生劇団は10個以上はあります。発足20年以上の劇団から、1年生による発足したばかりの劇団など、活動年数や活動頻度、劇団員数もさまざまです。

     

    劇団間での交流も多く、2024年6月には、七尾さん主宰の演劇集団零の咏と、私が副主宰を務める学生劇団əSCAPE-GOAT(エスケープゴート)がタッグを組み、『三途の海』という公演を行いました!

  • 七尾さん

    演劇・ダンス専修には「劇場コミッティ」という学生自治組織が存在していて、劇場や稽古場のスケジュール管理、各種申請の受理、学生劇団の登録、劇場の安全管理などの管理を行なっています。

     

    「劇場コミッティ」が発行する学内通貨「ARTS」も導入されていて、劇場や稽古場を借用するときや、学内で行われる公演の観劇費として使用することができます。

     

    学生劇団で自主公演を行うときは、「ARTS」で支払うもの以外に、衣装や小物、美術にかかる制作費が必要になります。そういった制作費は各劇団が出すことが基本です。私がこれまで参加した公演では、チケットやグッズの売り上げで数十万円以上の売り上げを上げている学生劇団もありました!

    学生のうちからお金の流れを学べるのは大切な経験だなと思っています。

Q2.演劇・ダンス専修の先生たちの「ここがスゴイ!」と思うところは?

  • 七尾さん

    今まで2年間、先生や先輩から理不尽なことで怒られたことが1回もないんです!安心して自由に創作できる場があるって、何よりも大切だと思います。

  • 二見さん

    先生たちも、学生がやりたいことを第一に考えてくれていて、助けを求めたらすぐに応えてくださいます。

  • 七尾さん

    本当に私はいつも助けてもらっていて、忙しいはずなのに「直近で打ち合わせさせてもらえる日程はありますか?」と聞くと、「この後空いてるからいいよ!」と快く受け入れてくださったことがありました。

     

    技術面でも、公演をやむを得ず普通の教室で行うことになってしまって、音漏れ対策をしないと公演の許可がもらえないので、どうしようかと困っていたんです。そこで教授に相談したら、「これとか、これとか、これもいいんじゃない?」っていろいろな道具をたくさん出してくださって。

    おかげさまで公演の許可をいただくことができました!

  • 二見さん

    学生劇団の活動で、市役所とやりとりをしないといけないときも、「こうやって伝えればいいんじゃない?」とアドバイスをくださって、本当に助かりました。

  • 七尾さん

    私も宮城県で演劇のワークショップをやることになって、能祖將夫先生に相談しました。企画の通し方や市役所への連絡方法など、細かく教えてくださいました。

     

    あとは、去年の「桜日向祭(※)」で演劇ワークショップを準備しているとき、田中伸幸先生にもお世話になりました。

     

    舞台をつくるときは、舞台上の動きをすべて把握して安全管理を行う、舞台監督の存在が必要なんですね。演劇・ダンス専修では、舞台監督ができるのは2年以上の経験を積んだ学生のみ。でもその時期はどうしても人手が足りなくて、1年生の私しかやる人がいなかったんです。

     

    田中先生に相談したら、「昨今の世の中は何でも禁止する風潮があるけど、危ないから禁止するんじゃなくて、どうしたら危なくなくなるのかを考えることが大事だよ」と言ってくださって、無事解決策を見つけることができました。

    田中先生からいただいたこの言葉は、今でも大切にしています。

※桜日向祭
東京ひなたやまキャンパスで2023年度から行われている学園祭。

Q3.演劇・ダンス専修の授業の感想はどうですか?

  • 七尾さん

    「自己プロデュース」のような演劇の活動に活きる授業を受けられるのはありがたいですね。

     

    あとおもしろそうだなと思ったのは、テキスタイルの授業!教室に織り機がたくさん並んでて、やってみたいな〜と思いました。今後は、学芸員の資格が取れる授業を取ろうと思っています!

  • 二見さん

    「学群制(※)」のおかげで、他学群・他専修の学生と友だちになれました!演劇には、演技や舞台制作以外にも、ポスターのデザイン、BGM制作など、いろいろな技術が必要になるので、ジャンルを超えた学生とのつながりは大切なんです。

  • 七尾さん

    そうだよね!今後は音楽専修とビジュアル・アーツ専修の学生とも仲良くなりたいなぁ。

  • 二見さん

    そのためには、他学群・他専修の授業を取ったり、学内イベントに参加したり、自分から動いていかないとだよね。がんばろ!

※学群制
桜美林大学では、「学群制」により、特定の分野だけではなく、隣接した分野も広く学ぶことができます。詳しくはこちらのページをご覧ください。

Q4.演劇・ダンス専修の受験を検討している方へ、メッセージをください!

  • 二見さん

    演劇・ダンス専修の魅力は、やっぱり生で体感してもらいたいですね。桜美林大学で上演する公演のほとんどは、高校生など一般のお客さまもご観覧いただけます。公演の情報は、東京ひなたやまキャンパスや学生劇団のSNSで随時更新していますので、ぜひチェックしてもらえるとうれしいです。

  • 七尾さん

    第一線で活躍する先生方からプロの技術を学んだ学生が、一丸となって本格的な公演を上演しています。高校生が行う演劇とはひと味違う魅力があると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです!