キャンパスライフの参考あれこれ

“実家みたいなジム”が、桜美林にある!?汗と笑顔と仲間愛にあふれた「トレーニング部」の活動に潜入!

「いけるよー!」
「ファイトー!」
「追いこんでいこー!」

ここは、桜美林大学町田キャンパスのトレーニングセンター。街中にあるジムのような静けさを想像して扉を開けると、その賑やかさにおどろかされます。

このトレーニングセンターを拠点に日々活動しているのが、桜美林大学トレーニング部。トレーニング部がある大学はめずらしくありませんが、桜美林大学のトレーニング部は、他とはちょっとちがうようで…?

汗と笑顔と仲間愛を垣間見た、潜入取材の様子をお届けします!

目次
  • 桜美林大学トレーニング部のプロフィール
  • トレーニング部って!?
  • 20キロの激太りから、自分でも驚く変化が!
  • 仲間も驚くほどの継続力で、健康な体に!
  • トレーニング部でうけた恩を、後輩に返していきたい
  • “実家みたいなジム”

桜美林大学トレーニング部のプロフィール

桜美林大学トレーニング部は、月曜から金曜の18時30分~20時に活動中。夏には海や山での合宿、部員同士の合同トレーニング、他大学との交流など、イベントも盛りだくさん! 部員の半数以上がトレーニング未経験からのスタートだが、大会出場者もいるなど、レベルに合わせて活動できる。女性部員も多く、和気あいあいとした雰囲気。筋肉をつけるだけでなく、ダイエットや減量もサポート!

トレーニング部って!?

トレーニングセンターを見わたすと、ひときわ目をひく上腕二頭筋を発見!

おおおお。うきあがる血管。盛りあがる力こぶ。こりゃあただものじゃない予感がビビッときます。
すみません、あなたは一体?

 

「はい。トレーニング部部長の森です!」

やはり、部長でしたか!

 

上腕二頭筋と笑顔がまぶしい森くん(リベラルアーツ学群4年)に、ちょっとだけトレーニングの手を止めてもらって、話を聞かせてもらうことに。

 

トレーニング部って、どんな部活なんですか?

 

「名前のとおり、みんなでトレーニングをする部活です。だけど、他の大学のトレーニング部とはちょっとちがうんです。」

 

「他大だと、“筋トレガチ勢”が多いんです。でも、ウチはいろんな目的の人がいます。僕みたいに、『ボディビルの大会に出たい!』人もいれば、『健康になりたい』って人もいるし、『痩せたい』って人もいる。一人ひとりが、それぞれの目標に向かって頑張ってる部活ですね」

 

まわりを見渡すと、たしかに森くんのように重そうなダンベルをあげている人もいれば、軽めのダンベルをあげている人もいます。目的は部員それぞれ。でも、ときどきおしゃべりしたり、励ましあったりしながらトレーニングする姿に、「部員同士、仲が良いんだろうなぁ」と感じます。

学生の部員は36人(2025年8月現在)で、半数以上がトレーニング未経験からのスタート組。先生や職員、卒業生も含めたLINEグループに入っている人は、50人以上になるんだとか。

トレーニング部のメンバーたち

それにしても、トレーニングって一人でもできるもの。あえて部活に入って、みんなでやるのはなぜ?

 

「それでいうと、トレーニング部はコミュニティでもあると思います。みんなでやることで、トレーニングや食生活など、体づくりに関するノウハウを分かち合ったり、モチベーションを高めあったりできるんですよね」(森くん)

 

なるほど、たしかにトレーニングって、ひとりでやると挫折しがち。部活でみんなでできるから、楽しく効率的に続けられるんでしょう。

20キロの激太りから、自分でも驚く変化が!

部員のみなさんは、どこらへんにビビッときて入部したのでしょうか。トレーニングセンターにいた三人に集まってもらって、話を聞くことにしました。

まず話を聞いたのは、るなさん(健康福祉学群4年)。はつらつとした笑顔から、スポーツ経験者らしいさわやかさを感じます。聞けば、やはり高校時代、強豪校で競泳をやっていたそう。でも、意外にも大学入学後、「激太り」した時期があるらしく…。

 

「大学に入ったら運動しなくなって、現役のときより20キロくらい増えてしまって。マックスで63〜65キロくらいまでいきました。『このままだと体がやばいな…』って思い始めたときに、たまたまトレーニング部のチラシを見つけたんです」

「それを見て、『行ってみよう』と思って、トレーニングに参加してみたら、先輩たちがほんっとうに親身にアドバイスしてくれて。それ以来、トレーニングが楽しいと思えるようになって、自分の体がどんどん変わっていくのを感じました」

 

「体重を落としたい」という気持ちで入部したるなさん。その結果は、自分でも驚くようなものでした。

 

「高校のときは、減量のやり方を間違えていたんです。『食べないほうがいい』と思っていたんですけど、結局、リバウンドで太っちゃって…。

 

でも、トレーニング部に入ってからは、『食べてもいいけど、カロリーを気にしてみる』というやり方に変えました。もちろん、体重が落ちなくなる停滞期はあったけど、仲間が『続ければ結果が出るから、諦めないほうがいいよ!』と励ましてくれたんですね。そしたら、停滞期を抜けた瞬間、一気に体重が落ちて!しかも、リバウンドもしなかったんです」

 

「そこからは、15キロ減なんて余裕! 苦しい減量を意識しなくても、自然に体が燃焼してくれるようになりました。競泳をしていたときは、筋肉をつけることばかり考えてたけど、トレーニング部では『体がきれいになっていく』っていう実感があるんですよね」

 

目をキラキラ輝かせて語るるなさんは、自信に満ちているようでした。その自信は、「体がきれいになっている」と実感できたことと、無関係ではないはず。

仲間も驚くほどの継続力で、健康な体に!

さて、続いては、まいちゃん(リベラルアーツ学群2年)。高校生のときは、「ガリガリでした」と、おだやかな口調で振り返ります。

 

「体を鍛えたいと思い始めたのは、高校3年生のとき。体力が全然なくて、筋肉もなかったんです。だから、『体を鍛えて、もう少し体力をつけたいな』と思っていました。それで、入学前に、『どんな部活があるのかな』と探していたときに、ちょうどタイミングよくトレーニング部を見つけたんです」

 

入部したての頃は、筋肉痛もつらく、「自分って体力ないんだな」と落ち込むこともあったそう。けれども今では、前は上げることがむずかしかったトレーニング器具も、『なんか軽い』と思えるようになったのだとか。

一見、おとなしそうなまいちゃんですが、内に秘めた根性は、るなさんも目をみはるほど。

 

「まいちゃん、謙虚に語ってますけど、ほんとに継続力が半端ないんです!入部してきたときは、『触ったら骨が折れちゃうんじゃないかな…』って心配になるぐらい細かった。だけど、部員の中でも一番なんじゃないかっていうくらいトレーニングに来ていて。今では、体もすっごいしっかりしてきた。体幹もちゃんとできてるんで、自信持っていいと思います!」

トレーニング部でうけた恩を、後輩に返していきたい

最後に、森くん。今でこそ、身長175センチで体重72キロ、ムキムキな体の森くんですが、意外にも登山部だった高校時代は、体重52キロしかなかったのだとか。

 

「バンザイしたときにあばらの骨が見えるのが嫌だったんですよね。あとは、兄がときどきトレーニングしていたこともあって、なんとなく自分も始めてみたんです」

「桜美林大学に入ったあとも、一人でトレーニングしていたんです。そしたら1年生の秋頃、トレーニング部の先輩が『一緒にやらない?』と誘ってくれて。それが入部のきっかけです。続けていくうちに、仲間や先輩との出会いもあって、すっかりトレーニングにハマりました」

 

「まったくの知識ゼロでガリガリ(本人談)」だった森くんも、3年生の夏に出場した大会では、33人中7位に!あと一歩で全国大会に出場できるほどになりました。今では、「トレーニングのことは森くんに聞けばいい」と、周りから頼ってもらえる存在です。

森くんのビフォーアフター。すごい変化!

先生や先輩、仲間たちなど、たくさんの人に支えられてきた森くん。今度は、自分がその恩を次の世代に渡していく番です。

 

「トレーニング部があったからこそ、今の僕がある。来年から社会人になりますけど、卒業後も定期的に活動に顔を出して、後輩たちのサポートをしていこうと思っています」

“実家みたいなジム”

みんなの話を聞いていると、なんだかトレーニング部に抱いていたイメージがくつがえされてきました。ムキムキな人たちが、黙々とバーベルを持ち上げ、筋肉の大きさをたたえあう…というだけの活動ではないような?

 

「なんていうか、トレーニング部は“実家みたいなジム”っていう感じなんです。気持ちは楽なんだけど、ちゃんと追い込める。自分だけじゃ諦めちゃうけど、仲間がしっかり見ててくれるからこそできることってあると思うから」(るなさん)

“実家みたいなジム”か。言われてみれば、トレーニングセンターの整然としすぎてない感じも、実家に見えてきました。

 

仲間がいる安心感のなかで、自分の目標のためにトレーニングにはげむことができる。こんな環境、世の中にあんまりない気がします。

 

この記事を読んで、ビビッ!ときたあなた。桜美林大学入学のあかつきには、勇気を出してトレーニングセンターの扉を開けてみてください。健康と、美しい体と、かけがえのない仲間を得ることができる。そんな大学生活が、その瞬間から始まるかもしれません。