キャンパスライフの参考あれこれ

地域と交わり世界を体感!桜美林大学新宿キャンパス「Culture Festival 2025」レポート

世界と地域がつながる、桜美林大学の夏!2025年6月29日、桜美林大学新宿キャンパスで開催された「Culture Festival(通称カルフェス)」は、新宿キャンパスの公認学生団体「Buddy’s(バディーズ)」が企画運営する、地域とつながる夏祭りイベントです。

 

今年で3回目の開催となるカルフェスには、日本の夏を感じる縁日やライブパフォーマンスだけでなく、留学生による世界のフードブースなど、バラエティ豊かな企画が大集結!

 

大学と地域、日本と世界の垣根を越えて盛り上がったカルフェスの様子と、運営を支えた学生たちへのインタビューをお届けします。

目次
  • 世界の文化が交わる「カルフェス」
  • フロアまるごと!一日限りの夏祭り
  • 海外の食文化を体験!留学生の個性あふれるブース
  • Buddy’sの活動は、世界と地元の架け橋になる

世界の文化が交わる「カルフェス」

カルフェスは桜美林大学新宿キャンパスで行われる、大学と地域が一緒に盛り上がる夏祭りイベント。キッチンカーや屋台グルメ、射的やスーパーボールすくいなどの縁日コーナーに加え、学生団体によるダンスや音楽ライブも会場を盛り上げます。

 

学生たちはもちろん、地域に暮らす人たちも巻き込んで、キャンパスが夏祭りの会場に変身する特別な一日です。

カルフェスを主催しているのは、大学公認の国際交流団体Buddy’s。新宿キャンパスを拠点に、留学生の歓迎会や送別会、ハロウィンやクリスマスのパーティなど、季節ごとのイベントを企画運営しています。2024年度には30回以上もイベントを開催し、その参加者は延べ3,000人にのぼるのだとか!

 

その中でもカルフェスは、地域の方や留学生が1,000人以上集まるため、Buddy’sにとっても最大のイベント。誰でも気軽に参加でき、地域の人たちやまだ知らない留学生とも友達になれる、そんなワクワクが詰まったお祭りなんです。

6月29日のお昼頃、新宿キャンパスの入口はすでにたくさんの人で大賑わい!浴衣や法被を着た学生スタッフが「こんにちは!」と元気に出迎えてくれました。

 

地域の親子連れや留学生の姿もあって、まさに国際色あふれる夏祭りの雰囲気に満ちています。美味しそうな匂いと、楽しそうな音楽や笑い声に期待を膨らませ、キャンパスの中へと進んでいきましょう。

フロアまるごと!一日限りの夏祭り

今年のカルフェスのテーマは「夏×Summer」。メイン会場となった創新館の一階は、普段はカフェテリアやラウンジとして使われている場所ですが、この日は入口から奥までまるごと祭りの会場に大変身。踊り場もステージとなり、パフォーマンスが繰り広げられていました。

 

屋台コーナーでは、たこ焼きやかき氷、フランクフルトといった夏祭りの定番グルメが勢ぞろい。ヨーヨー釣りやわたあめ、輪投げ、かたぬきなど、みんなが楽しめる縁日ブースも人気です。

 

あえて少し照明を落としたエリアは、まるで「夜市(よいち)」のような雰囲気となり、友だちや家族でワイワイできる、お祭り気分をぐっと高めてくれます。

ステージでは沖縄エイサーやフラダンス、K-POPカバーダンスなど多彩なパフォーマンスを実施。他のキャンパスで活動する団体もやってくるため、学生同士の交流機会にもなっているそうです。パフォーマンス後、小さな子どもが太鼓にチャレンジしたり、和傘を手に記念写真を撮ったりする姿には、思わず笑顔がこぼれます。

 

他にも七夕の飾りつけやスタンプラリー、ブレスレット作り、ドリンク販売など、どのブースにも学生たちのアイデアがたくさん詰まっています。みんなが運営に関われて、チャレンジできる、そんな個性が溢れる会場になっていました。

海外の食文化を体験!留学生の個性あふれるブース

今年のカルフェスの特徴は、留学生が各国の味や文化を紹介する世界のブース。トルコブースを案内してくれたのは、ビジネスマネジメントを学ぶグネル・ジャネルさん。2022年4月に来日し、日本語学校で2年間学んだのち、桜美林大学に入学しました。

 

グネルさんは「日本で経営を学ぶために桜美林大学に入学しました!高校生のときに観たアニメがきっかけで日本語に興味を持ち、語学の勉強をずっと続けています。日本語とトルコ語は文法は似ているけど、やっぱり漢字は難しいですね」と笑顔を見せてくれました。

グネルさんがカルフェスで提供したのは、トルコの朝ごはんの定番「メネメン」。日本人にも身近な唐辛子やトマト、卵、塩コショウだけで作れる、シンプルでおいしい家庭料理です。

 

「トルコ料理はケバブやトルコアイスが有名ですが、他にも美味しい料理がたくさんあるんです。今回はみなさんに日常の味を知ってもらいたくて、メネメンを選びました。お客さんには想像以上の人気で、作るのが間に合わないくらいです(笑)。Buddy’sのメンバーと一緒に準備してきたので、みんなでやり切った!という達成感も感じています」(グネルさん)

カルフェス実行委員として活動する伊藤梨乃さんは、パンケーキを提供するスリランカのブースで話を聞かせてくれました。「なんだか楽しそう!」という理由でBuddy’sに参加した伊藤さんですが、国際交流に力を入れていることに興味を持ち、今では中心的な役割を担っています。

 

イベント運営側として悩んだのは「どうすれば参加者みんなが楽しめるか?」ということ。カルフェスには海外からの参加者も多いので、食材の宗教的なルールやアレルギーについてもきちんと考え、誰でも安心して楽しめるように準備を進めたそうです。

「英語と日本語で説明をつけたり、屋台の装飾でそれぞれの国らしさを演出したり、Buddy’sの国際色をどう出すか、メンバーみんなで考えました。準備することはたくさんありますが、イベントの運営スキルも身に付きました。

 

カルフェスの準備を通じて、留学生との距離もどんどん近くなったんです。みんなでレシピを考えたり、その国ならではの文化や豆知識も直接教えてもらえたり…。インターネットで調べるだけじゃ絶対にわからないこともあって、普通の文化祭では味わえない体験ができたのが嬉しいです」(伊藤さん)

Buddy’sの活動は、世界と地元の架け橋になる

Buddy’sのメンバーだけでなく、他の学生たちも「楽しそう」「自国の文化を紹介したい」という気持ちで、楽しみながら関わっている様子が印象的でした。そんな今回のカルフェスを中心になって企画したのは、Buddy’s代表の山根稀(きらり)さん。普段の活動やカルフェスについて、改めてお話を聞きました。

中央が山根さん(写真提供:山根さん)

「私たちは新宿キャンパスをもっと国際化したい、地域と学生がつながる場をつくりたい、という思いで活動しています。イベントの企画から運営まで、すべて学生主体で進めるので、自分たちが『やりたい!』と思ったことに本気で向き合い、実現させているんです」(山根さん)

 

Buddy’sにはイベントを企画する人、当日運営を手伝う人、参加して一緒に盛り上げる人など、各自のペースや興味に合わせたかたちで、300名以上が関わっています。

 

新宿キャンパスを拠点としつつ、町田キャンパスなど他キャンパスからの参加も大歓迎。これまでは学期の初めにメンバーを募集していましたが、2025年度からはいつでも入会できるようにリニューアルされ、山根さんは「気になった時が始め時。どんな人でも大歓迎です!」と呼びかけます。

 

「Buddy’sの魅力は、日本にいながら海外の仲間と出会い、いろいろな人と交流できること。年齢や国籍を超えて関われるので、私自身も本当にたくさんの出会いがありました。

 

大切にしているのは、学内だけでなく、地域や語学学校の学生など、多様な人たちと一緒にイベントを作っていくこと。カルフェスも、私たちだけでなく地域や他の団体と協力しながら作り上げています。これからもどんどん大きなイベントに育てて、新宿キャンパスや街全体をもっと盛り上げていきたいです!」(山根さん)

 

今年のカルフェスは、山根さんたちが掲げた「夏×Summer」というテーマの通り、日本と海外、それぞれの夏がミックスされた、とてもにぎやかなイベントになりました。

 

参加者として楽しむのはもちろん、入学後に運営メンバーとして関わるのもオススメです。気になった人はぜひ、次回のカルフェスに参加してみてくださいね!