コラム
演劇・ダンス専修だからこそ、ダンス以外の学びも得ることができた(芸術文化学群 市ノ澤さん)
UPDATE 2024.8.1
「演劇・ダンス」「音楽」「ビジュアル・アーツ」の3つの専修がある、桜美林大学芸術文化学群。
2020年に新設された東京ひなたやまキャンパスで、多くの学生が芸術文化を学んでいます。
今回はダンスに熱中する「演劇・ダンス専修」の先輩に、芸術文化学群を選んだ理由や授業のことなど、「演劇・ダンス専修」の魅力を教えてもらいました!
2020年に新設された東京ひなたやまキャンパスで、多くの学生が芸術文化を学んでいます。
今回はダンスに熱中する「演劇・ダンス専修」の先輩に、芸術文化学群を選んだ理由や授業のことなど、「演劇・ダンス専修」の魅力を教えてもらいました!
【学群】 芸術文化学群
【専修】 演劇・ダンス専修
【学年】 3年生(※2024年度現在)
【将来の夢】 ダンサー、振付家
――市ノ澤さんは、将来ダンサー兼振付家になることを目指して、演劇・ダンス専修で学んでいるそうですね。なぜダンスの専門学校ではなく、大学への進学を選んだんですか?
市ノ澤さん 僕はダンスの技術を磨くだけではなく、ダンスの歴史や文脈、そしてダンス以外のさまざまな学問を学んで得たことを表現に落とし込みたいと思っていたので、大学への進学を決めました。
市ノ澤さん あとは、ダンスの世界で生きていきたいからこそ、ダンス以外の仕事の選択肢も作りたかったんです。ダンサーや振付師の業界は厳しいため、生涯の仕事にするのは難しいかもしれない。そんなとき、ダンス以外の学問も学んでおけば、将来企業に就職するといった選択肢も持てるなと思いました。
――ダンスが好きだからこその選択だったんですね。では、桜美林大学の芸術文化学群演劇・ダンス専修を選んだ決め手はなんですか?
市ノ澤さん 理由は3つあります。1つめは、「学群制(※)」を導入していること。表現することにおいて、自分が興味のあることだけを追求していたら、表現の幅が狭くなってしまうと思ったので、他分野の学問を学べることはとても重要でした。
2つめは、最新の設備が整っていること。芸術文化学群がある東京ひなたやまキャンパスは、2020年に新設されたばかり。演劇とダンスの舞台として活用できる「ストーンズホール」など、魅力的な設備が整っています!
3つめは、芸術文化学群の教授であり、ダンサー・振付家としても活動している、木佐貫邦子先生の存在です。オープンキャンパスで木佐貫先生と初めて話したのですが、木佐貫先生の言葉一つひとつに惹かれるものがあり、「木佐貫先生のもとで4年間学びたい」と思って、桜美林大学に決めました。
木佐貫先生は今年度で退職されてしまいますが、間違いなく僕の人生の師匠だと呼べる方です。
※学群制
桜美林大学では、「学群制」により、特定の分野だけではなく、隣接した分野も広く学ぶことができます。さらに異なる分野の学問を柔軟に結びつけられる制度が「メジャー・マイナー制度」です。自分の「学び」を自分でデザインすることを大切にしつつ、しっかりした専門性を身につけること。このような「学び」の仕組みを用意し、「学び」の可能性を広げています。
くわしくはこちら。
――オープンキャンパスで素敵な出会いがあったんですね。演劇・ダンス専修で印象に残っている授業はなんですか?
市ノ澤さん 「桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ、通称OPAL(※)」ですね。演劇・ダンス専修の学生が、プロの演出家・振付家とともにひとつの作品をゼロから作り上げる、年に一度の舞台公演です。
OPALでみんなと踊り、作品を作り上げ、自分の身体と向き合った経験は、僕に大きな変化をもたらしてくれました。僕は頑固で、これと決めたら自分の意思を曲げるのが苦手なんです。でもOPALを経て、周りの人の意見や視点を自分のなかに取り入れることは、人生を豊かにしてくれる大切なことだったんだと気づきました。
――東京ひなたやまキャンパスで行われた受験生向けのイベントでは、演劇・ダンス専修の有志によるダンスパフォーマンスを披露したそうですね。市ノ澤さんがリーダーとなり、作品の構成や振り付けなどを手掛けたと聞きました!
市ノ澤さん はい!『マツリダンス』というタイトルで、お祭りの要素をダンスに取り入れたパフォーマンスを行いました。
なぜお祭りにしたかというと、SNSの普及やコロナ禍の影響で、人との人とのつながりを感じられる機会が減ってしまったので、僕自身もっと深く他者とつながって、生きている実感を得たいと考えていたんです。
年齢や性別、人種、障害の有無、ダンス経験の有無など問わず、さまざまなカテゴリーの人が同じ空間で同じ時間を共有して交流できる場を、ダンスを通して作るにはどうしたらいいんだろうと考え、たどり着いたのがお祭りでした。
――お祭り×ダンス。想像するだけで楽しそうですね!「マツリダンス」ではどのような学びがありましたか?
市ノ澤さん 人に何かを伝えるときの「言葉選び」がすごく大事だなと思いました。たとえば「唾液を出してください」と「口の中いっぱいにレモンと梅干しが詰め込まれたと思ってください」と伝えるのって、効果の出方が全然違うじゃないですか。
振り付けをするときも同じように、ただ身体の動かし方を教えるだけでは、いい表現を引き出すことができなかったんです。相手の視点に立って考えた言葉を伝えることで、相手の踊りが変わることもある。言葉の大切さに気づくことができました。
――その学びは振付家としての活動にも活きそうですね。
※桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ(OPAL )とは
OPAL(桜美林大学 Performing Arts lessons/オーパル)とは、桜美林大学芸術文化学群演劇・ダンス専修がプロデュースする舞台公演の名称であり、学生がプロの演出家・振付家と協同し、演劇やダンスの作品を創作・上演するものです。
――3年間、演劇・ダンス専修で学んだ今、あらためて思う演劇・ダンス専修のよさとはなんですか?
市ノ澤さん 愛があるところだと思います。木佐貫先生をはじめ演劇・ダンス専修の先生方は、みなさん愛に溢れているんです。
僕が何か質問をしたり、相談したときには、いつも真摯になって答えてくださって、いろいろな考えを提示してくださるし、「とりあえずやってみなよ!もし失敗しても私が責任取るから!」と背中を押してくださるんです。そのおかげで僕は、さまざまなことに積極的に挑戦できています。
――最後に、演劇・ダンス専修への入学を目指す受験生へメッセージをどうぞ!
市ノ澤さん 成果を出すには、環境と人に恵まれることが重要なんだそうです。その点、桜美林大学は、キャンパスの環境もいい!先生方も愛情溢れる方でいっぱい!学生も個性的な人だらけ!こんなにすばらしい環境と人が揃っている桜美林大学は、表現を突き詰めていきたいと考えてる人にとって、うってつけの環境だと思います。ぜひ桜美林大学に入って、僕と一緒に表現の可能性を模索しましょう!