在学生・卒業生インタビュー

日本で暮らす外国人の力になる。それが「私の学而事人(がくじじじん)」

一人ひとりの「咲かせる想い」がここに。

自分も人も、咲かせる桜美林大学の学び。
すでに社会で活躍している卒業生やキャンパスで学んでいる在学生が、今、何を咲かせ、未来に何を咲かせようとしているのかを、インタビューでご紹介します。

目次
  • 桒田 晶
  • 01
    なぜ桜美林大学リベラルアーツ学群を選びましたか。
  • 02
    学生時代に頑張ったことを教えてください。
  • 03
    不安や挫折など、困難を乗り越えた
    経験について教えてください。
  • 04
    現在の達成度や今後の夢・目標について教えてください。
  • 印象に残っている授業や科目
  • 桜美林でのお気に入り
  • 受験生へのメッセージ

桒田 晶

リベラルアーツ学群
日本語教育専攻 4年
東京都 日本体育大学桜華高等学校出身

01
なぜ桜美林大学リベラルアーツ学群を選びましたか。

日本語教育×国際協力=自分だけの深い学び

 

高校時代にお世話になった先生から、かつて日本語教師をめざしていたことや海外旅行での体験談などを聞いているうちに、日本語を母語としない人たちへの日本語教師という職業に興味を持ちました。桜美林大学のリベラルアーツ学群なら、広い世界を知って自分の興味に合った学びができると入学しました。
メジャー(主専攻)は日本語教育で、日本語の音声や文法などの基礎知識をはじめ、日本語のよりよい教え方なども学んでいます。
マイナー(副専攻)には、移民・難民の問題や発展途上国などについて幅広く学べる国際協力を選びました。

 

日本語教育を必要とする人の背景は多様です。家族から呼び寄せられたり、難民として来日したりして、生きるために日本語を学ばなければならない人もいます。マイナーの国際協力に関する授業では、そういった方々に対する理解を深めることができ、メジャー分野の学びをさらに充実させることにつながりました。

02
学生時代に頑張ったことを教えてください。

先生との出会いから、NPOでのインターンシップを経験

 

桜美林大学では印象的な出会いがたくさんありました。

 

まず思い出すのは、1年次から参加していた「日本語クラスゲスト」(留学生を対象とした日本語の授業に、学生がボランティアとして参加し、ともに活動や学習を行う制度)で出会った武田 聡子先生です。
私は日本語教師に興味があるものの、英語が得意ではないことに引け目を感じていました。そのことを先生に相談したとき、日本語だけで日本語を教える人も多いと教えてくださいました。また、先生が理事を務めるNPO法人日本語教育研究所をご紹介いただき、インターンシップとして事務作業や教材作成のお手伝いなどをしています。インターンシップは現在(2022年2月)も継続しており、貴重な経験をさせていただいています。

 

ゼミの指導教授でもある川田 麻紀先生も魅力的で大好きです。先生の授業はとても分かりやすく、また授業外でも悩みがあれば、親身にアドバイスをしてくださいます。

03
不安や挫折など、困難を乗り越えた
経験について教えてください。

「日本で安心して暮らしてほしい」という思いで、外国人親子を支援

 

ゼミ活動以外でも、近所に住んでいる外国人親子などに日本語を教える活動をしています。
日本語や日本の文化を教えるだけでなく、彼らが落ち着いて話せる相談相手になれるように努めています。

 

毎回、子どもの年齢や興味に合わせて活動内容を考えます。例えば、文字や絵を描くことが好きな子とは、どの漢字が好きか話し合ったり、手紙を交換したりします。お母さんとは日常生活での悩みごとや日本と母国の違いについて話し合うなどして盛り上がっています。
ときには文化や宗教の違いから話がかみ合わないこともありますが、そこから話を深めていき、お互いが理解できたときにはやりがいを感じます。私はこれまで宗教上の違いについてあまり考えたことがなかったので、毎回新鮮で新たな発見や面白さがあります。

 

共通語は英語ですが、私は英語があまり得意ではないからこそ、全身を使って伝えようと頑張っています。この活動を通して、タミル語、アラビア語、ベトナム語など、たくさんの言語について知ることができました。

04
現在の達成度や今後の夢・目標について教えてください。

挑戦を続けたら、将来の夢が見えてきた

 

コロナ禍によって通学することが難しくなり、学習のモチベーションをうまく維持できない時期もありました。しかし、オンラインでもできることはあるはずと模索し、2年次の春休みにはスペインの語学学校へのオンライン留学に参加しました。素晴らしい経験ができ、次はマレーシアの大学でのオンライン教育実習に挑戦しようと意欲が湧きました。

 

桜美林大学では、国籍も考えも異なる多くの人たちと関わることができます。
ディスカッションやプレゼンテーションを通して、自分の意見を持つこと、そしてお互いに理解し合うことの大切さを学びました。それができるようになったことに、自分の成長を感じます。
日本語教育と子どもに関わり続けたいという将来の夢もできました。

 

桜美林大学では所属する学群だけでなく、他学群の授業も柔軟に履修できるため、健康福祉学群の保育専修(2023年度より保育領域 保育学専攻)の授業を受けています。履修を通じて、独学で得たことをより深く理解することができました。

印象に残っている授業や科目

NPO/NGO実務実習A

 

この授業では、学生が自分の興味のあるNPOにアポイントをとり、インタビューやインターンシップをして、その結果を発表します。それぞれが感じる社会の問題点や価値観は違うので、ディスカッションのたびに盛り上がって楽しみながら学ぶことができました。

桜美林でのお気に入り

勉強に集中できる、静かな穴場スポット

 

町田キャンパスの「崇貞館」にある「考房」が、私のお気に入りです。授業の空き時間に集中して勉強するにはおすすめの場所です。グループ発表の準備で使ったり、友達と話し合ったりすることもできます。

受験生へのメッセージ

大学での学びは自由です。授業も自分の好きなように組み合わせることができ、また先生方や職員の皆さんも優しく、やりたいことができる環境です。ただ「何をしたいのか全くわからない」という状態だと、選択肢が多すぎて迷ってしまうかもしれません。

 

そのため受験勉強だけでなく、自分は何が好きでどういうことに興味があるのかも、今のうちから考えておいてほしいと思います。それは入学後に変わったり、うまくいかなかったりするかもしれません。しかし自分と向き合って考えたという経験が、きっと役に立つはずです。不安も多く大変だと思いますが、頑張ってください!

本記事は2023年度大学案内冊子(2022年4月発行)に掲載された内容を加筆編集しています。