在学生・卒業生インタビュー

教育の現場を変えるために“探究学習を探究する”

一人ひとりの「咲かせる想い」がここに。

自分も人も、咲かせる桜美林大学の学び。
すでに社会で活躍している卒業生やキャンパスで学んでいる在学生が、今、何を咲かせ、未来に何を咲かせようとしているのかを、インタビューでご紹介します。

目次
  • 田野尻 碧寿
  • 探究学習に夢中になった高校時代
  • 教育現場で目の当たりにした課題
  • 知識と体験が結びつく瞬間の嬉しさ
  • 学校の先生をサポートできる存在に
  • 受験生へのメッセージ

田野尻 碧寿

教育探究科学群3年
鹿児島県 鹿児島純心女子高等学校出身

探究学習に夢中になった高校時代

高校が探究学習に積極的な学校で、私は部活動でも探究学習をしていました。その楽しさに夢中になる一方で、授業にあまり前向きではない友人がいたことも事実。その違いは何なのだろうと思ったことが、探究学習をもっと学びたいと思ったきっかけです。桜美林に入学してからは、『誰もが参加できる平等な探究授業の枠組みの設計』をテーマに探究活動を実施。つまりは“探究学習を探究する”という取り組みで、教育現場を中心に調査を行っています。

教育現場で目の当たりにした課題

実際に調査を行うと、「やる気のない生徒は放置でいい」と語る教員や、担任不在で授業が行われている光景も目にしました。先生のサポートを受けながら楽しんでいた私の環境は恵まれていたんだな、と知るとともに、探究学習にはまだまだ課題が数多くあることを実感。特に基礎をおろそかに応用的な活動に進むケースが多く、ついていけない生徒は探究学習の魅力を知らないまま、学びから離れてしまうことも。そんな状況を変えるための、授業の枠組みづくりについて探究を進めています。

知識と体験が結びつく瞬間の嬉しさ

高校から大学に舞台を移して探究学習に取り組むなかで、いちばん成長を感じるのは、多彩な専門分野の先生から得られる知識やアドバイスです。桜美林は先生との距離も近く、気軽に質問できる環境が魅力。授業以外でも私が取り組むテーマに対して、先生が各専門分野の視点からの意見を出してくれます。そんな先生からのアドバイスや日々の授業で得た知識が、現地調査での体験と結びつく瞬間が、探究学習の楽しさです。そんな瞬間をもっと増やしたいと、ますますモチベーションは上がっています!

学校の先生をサポートできる存在に

私の母は学校教員をしているのですが、将来はそんな学校の先生を外部からサポートすることが目標です。学びの価値や効果的な進め方が確立していない探究学習に苦労しているのは先生も一緒。教育に関する理論だけでなく、フィールドワークやインタビューを通して聞いた現場の声を活かして先生を支えられれば、学校教育をより良いものにできるはずです。自分自身が夢中になった探究学習を、もっと多くの生徒に楽しんでもらいたい。そんな想いもあるのかもしれません。

受験生へのメッセージ

教育探究科学群の学びは、自分の新たな一面と出会える学びです。どうしてそう思うのか、なぜそれがやりたいのか。日々の疑問や考えをアウトプットする機会が多く、新しい自分に気づく瞬間が何度もありました。そんな環境で過ごす時間は、これまでになく充実したもの。皆さんにもそんな探究の楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。