コラム

SNSの魅力は世界と繋がれるところ! グローバル・コミュニケーション学群 西川順子先生

桜美林大学には、おもしろい経歴を持った頼れる先生たちがいます!

学生にとって、日々勉強を教えてくれる先生はとても身近な存在ですよね。だからこそ「どんな先生がいるのか」は、大学を選ぶとき、とても大切な基準になります。

 

そこで、桜美林大学の先生たちの実態を大解剖!
研究内容からプライベートでの素顔まで、あらゆる角度から調査してみました!

 

「この先生の授業を受けてみたい!」そう思える先生を、ぜひ見つけてください!

目次
  • 【解剖結果】教授の解剖プロフィール!
  • 先生をあらわす3つのキーワード
  • 【解剖1】先生の研究内容をわかりやすく教えてください!
  • 【解剖2】授業の内容を教えてください!
  • 【解剖3】どんな学生に授業に参加してほしいですか?
  • 【解剖4】先生の日常のヒトコマ
  • 【解剖5】もっと先生を知る!マル秘エピソード
  • 受験生のみなさんにひと言!

【先生のプロフィール】

名前:西川順子
学群:グローバル・コミュニケーション学群
担当科目:デジタルコミュニケーション、プロフェッショナルライティング、論理とコミュニケーション、メディアリテラシー(倫理と社会)、異文化間コミュニケーション(ビジネス)

【解剖結果】教授の解剖プロフィール!

先生をあらわす3つのキーワード

(1) 先生の研究をひと言で表すと?
国家の対外広報やSNSを活用した外交

 

(2) 先生の趣味は?
旅行、観葉植物、写真撮影

 

(3) 先生が大切にしていることは?
世界は思ったより近いということ、自分の可能性を信じること

【解剖1】先生の研究内容をわかりやすく教えてください!

── 先生はどんな研究を?

  • 西川先生

    国によるコミュニケーション、特にSNSを活用した外交について研究しています。具体的には、例えば、大使館のSNS活用状況を分析し、どのように情報発信しているかを明らかにする研究を行なっています。

── なぜそのような研究テーマに興味を持ったのですか?

  • 西川先生

    きっかけは、私自身の海外経験です。幼少期をドイツで過ごし、その後、日本とイギリスで教育を受けました。異なる文化や言語を持つ人々とどのようにコミュニケーションを取るべきか、自分自身で模索してきた経験が、この研究のベースになっています。

── なるほど。国際コミュニケーションを学ぶ面白さってなんでしょうか?

  • 世界は思ったより近いことに気づけることでしょうか。SNSを通じて、誰もが世界中の情報にアクセスでき、グローバルなコミュニケーションが身近になっています。

    大使館のSNSなど、普段なかなかチェックすることはないかもしれないけれど、覗いてみると、案外日常に寄り添った情報を発信している。身近な話題から世界とつながれる時代なんです。

── たしかに! SNSを通すことで、世界が近くなっている感覚がありますね。

  • 西川先生

    そうなんです。そして、そういったグローバルなコミュニケーションの裏側には、戦略的な思考があるんです。たとえば、どの国の人々にはどんな情報が興味深く感じられるのか、どのように伝えれば効果的なのかなど、さまざまな要素を考慮しています。それを解き明かすのが、私の研究の醍醐味ですね。

── 西川先生はどのようなキャリアを経て、この研究に至ったのですか?

  • 西川先生

    私のキャリアは、国際政治学の研究から始まりました。大学院で学んだ後、偶然の出会いから外資系の広告代理店に就職したんです。そこで、マーケティングや戦略プランニングを学び、その後、国連機関の広報部や外資系企業のブランドコミュニケーションを担当してきました。

── 本当に多彩な経験をされているんですね!

  • 西川先生

    これらの経験が、現在の研究テーマにも繋がっていて。国際政治の知識、マーケティングの戦略、組織の広報活動など、全ての要素を活かして今の研究をしています。私の人生の点と点が、次第に繋がっていく感覚ですね。

── なるほど。今後さらにどう繋がっていくのか気になります!

  • 西川先生

    SNSを通じた国家のコミュニケーションの研究は、まさにグローバルな視点とデジタルコミュニケーションスキルの両方が必要な分野。これからの国際社会でも重要度が増していくと思いますよ。

【解剖2】授業の内容を教えてください!

── 授業ではどんなことを教えているのですか?

  • 西川先生

    2024年4月に着任したばかりで、現在3科目を担当しています。まず、「プロフェッショナルライティング」では、将来仕事に役立つ文章表現を教えています。

    相手に何かを伝える際の基本的なコツを14回の授業で伝えていて、学生が書いたものを100本ノックのように添削して、実践的なスキルを身につけてもらっているんです。

── 実践的な授業なんですね。

  • 西川先生

    そうですね。一例として「ミーティングの日程変更を依頼するメールの書き方」などがあります。

    一見簡単そうでも、伝わりやすく、相手が返事をしやすくなる書き方があるので、実際の仕事で活かせるような内容を扱っています。他にも「デジタルコミュニケーション」の授業では、この20年間でのデジタル技術とコミュニケーションの変化を中心に学んでいきます。

── 学生のみなさんの反応はいかがですか?

  • 西川先生

    学生たちは最初戸惑いますが、だんだんと自分で考えることの面白さに気づいていくようです。

     

    たとえば、「プロフェッショナルライティング」の授業では最後に「大学に依頼状を出す」という課題を出しているんですが、直接大学に提出するのではなく、まず学生にアンケートを取ってから提案するなど、独自のアイデアを生かす学生もいます。

    そういった工夫を通じて、実社会でのコミュニケーション力を養っていってほしいと思っています。

【解剖3】どんな学生に授業に参加してほしいですか?

(1)好奇心旺盛で、社会の動きに関心がある学生
自分にとって身近な環境だけでなく、外の世界に対しても興味がある学生にきてほしいですね。ニュースに触れたり、社会の動きに関心を持っているといいなと。世界は思ったより近いということを伝えたいので、その気持ちを共有できる学生と一緒に学びたいです。

 

(2)「なぜ?」を考えられる学生
ただ単に物事を受け入れるのではなく、「なぜそうなのか?」「こういう見方もできるんじゃないか?」と疑問を持てる学生を求めています。なぜなら、自分で考え、気づきを得ることが大切だと思うから。SNSの使い方一つとっても、「なぜこの国の大使館はこんな投稿をしているのか?」といった視点で物事を見てほしいですね。

 

(3)自分の可能性を信じようとる学生
高校生の頃は自分の可能性にまだ気づいていないことが多いもの。だからこそ「自分はこのくらいしかできない」と最初から限界を決めずに、さまざまなことにチャレンジしてほしいんですよね。

 

授業では、学生たちが自由に考え、アイデアを出し合える環境を作っています。課題でも正解は一つではありませんし、学生たちが自分なりのアプローチを考え出すのを私も待っている。その過程で新しい発見や気づきがあれば、それこそが学びの醍醐味だと思うんです。

【解剖4】先生の日常のヒトコマ

 

旅行が大好き! 休日には新しい場所に行ったり、人に会ったりして過ごしています。ちなみに、ここは私のお気に入りの場所。家と大学との間で見られる風景なんですが、いつ見ても綺麗で、心が落ち着きますね。

 

休日には図書館や公文書館に行くこともあります。政府の公文書を調べるのが最近の楽しみ。過去10年くらいまでの比較的新しい行政文書も見ることができるんですよ。研究のためなんですが、まるで宝探しをしているような気分になります。

この写真は2年前にパリで開催された国際学会のときのもの。コロナ禍ではオンライン開催ばかりだったけれど、このときは久しぶりの現地開催で盛り上がりました。論文を通して出会った色々な国の研究者と、実際に会って話をできるってやっぱり楽しい。 改めて、世界が近くにあるっていう感覚を持てる有意義な時間でした。

【解剖5】もっと先生を知る!マル秘エピソード

── 西川先生のキャリアで、特に印象に残っているエピソードを教えてください!

  • 西川先生

    大学院で国際政治学を学んだ後、偶然の出会いから広告代理店に就職することになったことです。

── 意外な流れですね…! どんな経緯だったんですか?

  • 西川先生

    イギリスの大学院を卒業する直前、ロンドンの金融街でアルバイトをしていたんです。そこで出会った日本人の方が、「日本に帰って就職活動をするなら、ここから好きなところを選んでいいよ。知り合いに連絡をしてあげよう。」と、名刺を目の前に山と積んでくださって。

── 映画みたい!

  • 西川先生

    そう、そしてその中の一つが英国系の広告代理店だったんです。その会社の面接では、大学院で研究したアフリカの民族問題について延々と話したんですが、面接官の方が「大学で学んだことは、考え方そのものだから。その考え方は広告戦略を立てるときにそのまま役立つ」と言ってくださって。

── 素晴らしい出会いですね。

  • 西川先生

    本当ですよね。その広告代理店での経験が、現在の研究にも大きく影響しています。マーケティングや戦略プランニングを学んだことが、組織の戦略的ミュニケーション研究に活きているんです。その後、国連機関の広報や外資系企業のブランド・コミュニケーションなど、さまざまな経験を積むことになったので、人生って面白いですよね。

── 西川先生の人生、まさに国際色豊かですね!

  • 西川先生

    今振り返ると、全ての経験が現在の研究に繋がっているんだなと感じます。人生の様々な出会いや経験が、結ばれていくような感覚です。

    学生たちにも「自分の可能性を信じて、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と伝えているんです。人生は予想もしない展開があるもの。だからこそ、好奇心を持ち続け、新しいことに挑戦する勇気を持つことが大切だと思います。

受験生のみなさんにひと言!

受験生のみなさんに伝えたいことが二つあります。

 

まず一つ目は、「世界は思ったより近いよ」ということ。SNSを通じて、私たちは世界中の情報にアクセスでき、国際的なコミュニケーションが身近になっています。みなさんのスマートフォンの中には、まさしく世界が広がっている。その可能性にぜひ気づいてほしいですね。

 

二つ目は、「好きなことを大事にして進んでいってほしい」ということです。高校生のみなさんは、まだ自分の可能性に気づいていないかもしれないけれど、望みさえすれば何にでもなれるから。自分でリミットを作らないでほしいなと思います。

 

大学での学びは、新しい世界を開いてくれます。グローバル・コミュニケーション学群では、世界と繋がるコミュニケーションの力を身につけることができますし、その力は、どんな分野でも必ず活かせるはず。だからこそ、好奇心を持ち、積極的に新しいことに挑戦してください。これから出会うみなさんがどんな未来を切り開いていくのか、今からとても楽しみです!