コラム

200個以上のバッグを集める、生粋のエンターテイナー!芸術文化学群 小西俊也先生

桜美林大学には、おもしろい経歴を持った頼れる先生たちがいます!

学生にとって、日々勉強を教えてくれる先生はとても身近な存在ですよね。
だからこそ「どんな先生がいるのか」は、大学を選ぶとき、とても大切な基準になります。

 

そこで、桜美林大学の先生たちの実態を大解剖!
研究内容からプライベートでの素顔まで、あらゆる角度から調査してみました!

 

「この先生の授業を受けてみたい!」そう思える先生を、ぜひ見つけてください!

目次
  • 【解剖結果】教授の解剖プロフィール!
  • 先生をあらわす3つのキーワード
  • 【解剖1】先生の研究内容をわかりやすく教えてください!
  • 【解剖2】授業やゼミの内容を教えてください!
  • 【解剖3】どんな学生に授業に参加してほしいですか?
  • 【解剖4】先生の日常のヒトコマ
  • 【解剖5】もっと先生を知る!マル秘エピソード
  • 受験生のみなさんにひと言!

【先生のプロフィール】

名前:小西俊也
学群:芸術文化学群
担当科目:造形実技入門C(デジタル編集基礎)、デザイン演習C(グラフィックデザインI・II)、デザイン演習D(エディトリアルデザイン)、専攻演習I・II、卒業研究I・II

【解剖結果】教授の解剖プロフィール!

先生をあらわす3つのキーワード

(1)先生の研究をひと言で表すと?

グラフィックデザインの基礎

 

(2)先生の趣味は?

スイスのバッグブランド「FREITAG」収集、古着屋巡り、バンド活動

 

(3)先生が大切にしていることは?

その場がより楽しくなるアイデアを考え続けること

【解剖1】先生の研究内容をわかりやすく教えてください!

――先生はどんな研究を?

  • 小西先生

    グラフィックデザインの研究をしています。色やカタチ、文字など、デザインの基礎となる要素を用いた情報表現が主な研究対象ですね。

――デザインを学ぶおもしろさって、なんですか?

  • 小西先生

    デザインの知識は、お店のロゴや看板、ポスター、さらにはプレゼンテーションの資料にもその力をいかすことができる、とても身近で誰でも身につけられるものなんです!

     

    デザインの知識を持っていると、たとえば街にある看板も「なんでAの看板よりもBの看板のほうが目立っているのか」といった、デザイン的な視点でものごとを捉えることができます。そんな気づきが増えたら、日常生活がもっとおもしろくなる気がしませんか?

――確かに、世界の見え方が変わりそうですね!小西先生はなぜデザインを学ぼうと思ったんですか?

  • 小西先生

    きっかけは、高校生のころにやっていたバンド活動です。僕はもともと美術の先生を目指していたほどものづくりが好きだったので、バンドのロゴやライブのチラシ、CDのジャケットなどのアートワークを担当していたんです。

――へ〜!すごい!

  • 小西先生

    ライブがあるたびにチラシを作ったり、ミュージックビデオを自分たちで作ったりと、バンド活動にとても力を入れていました。そんなある時、僕たちのオリジナル曲が地元である岡山県のコンテストでグランプリを獲ったんですよ!もう有頂天!「東京で売れよう!」と、メンバー全員で上京する計画を立てました。

――青春だ〜!

  • 小西先生

    そこで僕はバンドのアートワークを全部自分で作れるようになりたいと思って、美術を本格的に学ぶために武蔵野美術大学に進学しました。

    僕が上京した頃に、ロックバンドのくるりの「東京」という曲がヒットしてね。その歌詞が上京したばかりの僕の心情にぴったりで、エモい気持ちで聴いていたのを思い出しますよ(笑)

――なんだかドラマチックですね。

  • 小西先生

    バンドとしての夢は叶わなかったけど、おかげで最初に目指していた教員になることができて、2016年から桜美林大学で教鞭を執っています。

――小西先生は美術大学や専門学校で非常勤講師として働いていた経験もありますよね。一方で、総合大学である桜美林大学の芸術文化学群でデザインを学ぶとどんないいことがあると思いますか?

  • 小西先生

    桜美林大学は、特定の分野だけではなく隣接した分野も広く学ぶことができる「学群制(※)」を取り入れていることもあり、“気軽にいつでも学びたいことを学べる”のが魅力ですね!

     

    ビジュアル・アーツ専修では、1年次に美術や工芸、テキスタイル、デザイン、マルチメディアなど幅広い分野を学んだうえで、2年次に専門分野を絞るので、分野の枠を超えて学ぶことができるんです。

――それって、美術大学や専門学校では難しいことなんですか?

  • 小西先生

    そうですね。たとえば、美術大学の彫刻学科に入学した場合、基本的には4年間ずっと彫刻の授業しか取れず、他のことを学びたいと思ったら、転科しないといけません。

――なるほど〜。受験の時点でやりたいことを絞る必要があるんですね。

  • 小西先生

    でも桜美林大学では入学後でも、気になる分野があったら授業を取るだけで、学びたいことが学べる。その気軽さは美術大学や専門学校にはない魅力ですね!

【解剖2】授業やゼミの内容を教えてください!

――授業ではどんなことを教えているのですか?

  • 小西先生

    「造形実技入門C(デジタル編集基礎)」では、デザインの仕事でよく使用されているAdobeの「Photoshop」と「Illustrator」、「InDesign」という3つのソフトの使い方を教えています。マウスの操作方法やキーボードの入力方法などパソコンの基礎から教えるので、パソコンが苦手な人でも大丈夫ですよ!

     

    「グラフィックデザインI、II」は、グラフィックデザインの基礎から実践までを学ぶ授業です。ロゴマークやポスターなどの演習課題を通して、スキルの向上を目指します!

先生が執筆者の一人を務めたデザインの入門書

――「エディトリアルデザイン」の授業も担当しているのですね。

  • 小西先生

    そうですね!エディトリアルデザインは、主に紙のメディアの作り方を学ぶ授業です。グループワークで雑誌を作ってもらっているのですが、紙にこだわっているグループや取材をするグループなど、取り組み方はさまざま。課題発表がいつも楽しみな授業ですね!

――ゼミではどんなことを?

  • 小西先生

    ビジュアル作品の制作に取り組んでもらっています。

     

    個人制作であってもグループディスカッションをして、“他人の頭の中を覗く”時間を作っています。同じ課題なのに、自分では予想もつかなかったアイデアを他の人が思いついているかもしれない。その気づきが、自分をもっと成長させてくれるはずです!

ゼミのロゴも学生が作ったもの!

【解剖3】どんな学生に授業に参加してほしいですか?

(1)自分の可能性を見つけたい学生

自分にどんな可能性があるのかは、本人もわかりませんよね。だから最初から「芸術は苦手だからやめよう」と、選択肢を狭める必要はないと思ってます。やってみて楽しかったら続けてみればいいし、違うなと思ったら変えればいいんです!

 

(2)ポジティブな学生

デザインの知識をしっかりと身につけて欲しいから、僕は課題や提出物に対して、厳しい意見を言うこともあります。その言葉で落ち込んで諦めてしまうのではなく、「この課題を乗り越えたらもっと楽しめるんじゃないか」と、ポジティブに捉えてくれるとうれしいですね!

【解剖4】先生の日常のヒトコマ

 

 

スイスのメッセンジャーバッグのブランド「FREITAG(フライターグ)」の大ファンで、15年以上FREITAG集めに熱中しています!コレクションは全部で200以上あるんじゃないかな。この写真は、FREITAGの創業者である、マーカス・フライターグとダニエル・フライターグ兄弟との記念写真。憧れの人と会えた僕の顔、すごくうれしそうでしょ(笑)

 

 

 

 

デザインを志すきっかけとなったバンド活動は、今も趣味としてずっと続けています。この写真は自分の結婚パーティーでオリジナル曲を演奏しているときの写真。中央でギターを担いで歌っているのが僕です!

 

 

みなさんは古着屋さんでとんでもなく高い洋服を見つけたことはありませんか?最初は僕も「なんでこんなに高いんだろう」と思っていたんですけど、定番モデルの初期型だったり、現代では作れない素材が使われていたり、ちゃんとした理由があるんです!それを知ってからすっかりヴィンテージ古着にハマっています。今日着てるのも古着です。

ちなみに、桜美林大学のキャンパスがある東京都町田市は、古着の聖地みたいですよ。いい古着屋がたくさんあるので、東京ひなたやまキャンパスに来た際にはぜひ寄ってみてくださいね。

【解剖5】もっと先生を知る!マル秘エピソード

――小西先生が「FREITAGを好きでいてよかったな〜」と思ったエピソードを教えてください!

  • 小西先生

    プロダクトのすばらしさやブランドの歴史など、たくさん魅力はありますが、僕はなによりデザイナーのフライターグ兄弟をクリエイターとしてとても尊敬しているんです!以前フライターグ兄弟に会いに、スイスを訪れたときの話なのですが、フライターグ兄弟が「一緒に写真を撮ろう!」と言ってくれたんですね。

――それは大興奮ですね!

  • 小西先生

    そう!だから僕は今すぐにでも写真を撮りたかったのですが、フライターグ兄弟はなかなか写真を撮ってくれない。というのも、「どこで写真を撮ればいちばんおもしろいのか」をずっと考えてくれていたんです。

     

    フライターグ兄弟からしたら僕なんて、どこの馬の骨かもわからない、日本から来たただのファンですよ。それなのに、僕を楽しませようとアイデアを出してくれるんです。

――素敵な人たちですね。

  • 小西先生

    僕もフライターグ兄弟の考え方をリスペクトして、「どうやったら学生に楽しんでもらえるのかな?」と常に意識しながら、授業や課題を考えています!

ゼミ生が作ったという小西ゼミのTシャツには、ゼミ生たちが「福笑い」のように組み合わせた先生の顔が!学生から愛されていることが伝わってきます。

受験生のみなさんにひと言!

僕はゼミの初回の授業で、いつも「何かを選ぶときは、より楽しいほうを選ぼう」と学生に伝えています。

 

たとえば4人で焼肉屋に行ったとき、1皿5枚のタン塩を食べて、1枚お肉が余ったとします。その1枚をどうするか?「じゃんけんで勝った人が食べる」「いちばん年上の人が食べる」など、よくあるアイデアもありますが、たとえば隣のテーブルの人や従業員さんにプレゼントしてもいいんですよね。

 

「その場をもっとおもしろくするには、どんなアイデアがあるだろう?」という考え方は、デザインを勉強するうえでとても大切な要素になりますし、人生をもっと楽しくしそうじゃないですか?僕はそういうことを考えられる学生と一緒に時間を過ごしたいなと思っています!