――李先生は中国の大学で日本語を学んだ後に、その大学で日本語学科の専任講師に就任。その後日本に留学して以来、ずっと日本の大学で教鞭をとっていますよね。李先生が日本語に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
あれは高校生のときだったかな。ある日ラジオを聴いていたら、たまたま日本語のラジオが流れてきたんです。
その時はこれが日本語だと知らなかったし、内容もまったくわからなかったけど、「キレイな音だな〜」という印象で、祖父に何語かを聞いて初めて日本語というものを認識しました。その瞬間に「こんなにキレイな音を持つ日本語を学んでみたい!」と思ったんです、
――へ〜!「この音、なんか好きだな」という、些細な思いから始まったんですね。
そうですね。それまではジャーナリストになりたかったんですよ。「いろいろな国を飛び回って、今起きてることを自分のカメラに収めて文字で伝えたい」っていう夢をずっと持っていたんです。
でも日本語と出会って、一瞬で変わりました(笑)
――もしその時にラジオを聴いていなかったら、違う人生を歩んでたかもしれませんね。
本当にそうですね。今、将来どんな道に進むか悩んでいる方が多いと思いますが、「これ、なんか好きだな」というほんの少しの興味であっても、進む道を歩んでみる十分な理由になると思いますよ。
――日々研究に取り組んでいる李先生の息抜きはなんですか?
決まってコレ!ということはなくて、その時にやりたいことをやっています。「今日は笑いたいな〜」と思ったときは、お笑い番組を観ますね。お気に入りの番組は『笑点』。
最後に来るオチがいいんですよ〜!
ちなみに日本と中国では笑いのポイントが違うので、「今日の気分はこっち!」と、その日によって日本と中国のお笑いを使い分けています。