在学生・卒業生インタビュー

社会福祉とは何か、自分なりの答えを求めて

一人ひとりの「咲かせる想い」がここに。

自分も人も、咲かせる桜美林大学の学び。
すでに社会で活躍している卒業生やキャンパスで学んでいる在学生が、今、何を咲かせ、未来に何を咲かせようとしているのかを、インタビューでご紹介します。

目次
  • 伊藤 春彦
  • 01
    なぜ桜美林大学健康福祉学群を選びましたか。
  • 02
    学生時代に頑張ったことを教えてください。
  • 03
    不安や挫折など、困難を乗り越えた
    経験について教えてください。
  • 04
    現在の達成度や今後の夢・目標について教えてください。
  • 印象に残っている授業や科目
  • 桜美林でのお気に入り
  • 受験生へのメッセージ

伊藤 春彦

健康福祉学群
社会福祉専修(現:福祉・心理領域 社会福祉学専攻)
2022年3月卒業
東京都立成瀬高等学校出身

01
なぜ桜美林大学健康福祉学群を選びましたか。

「大切な人の力になりたい」が
社会福祉士をめざす原動力

 

「社会福祉とは何か」という問いに、自らの言葉で答えられるようになりたい。そして社会に出るまでの4年間で、少子高齢化のさまざまな問題に対して自分の考えを持てるようになりたい。そう考え、健康福祉学群を選びました。受験時期に友人との死別や母の病気・治療を経験し、大切な人の力になりたいという思いも強くありました。
大学では主に社会福祉士の国家試験の受験勉強と多様な講義を通して、個人とそれを取り巻く環境に働きかけるための具体的な方法について学びました。また、ご自身が視覚障がい者であり、それを踏まえた講義がとても魅力的だった谷内 孝行先生をはじめ、多くの先生方からも刺激を受けました。
さらに、自分の所属以外の授業も柔軟に受けられる桜美林大学ならではの制度を活用して、保育専修やビジネスマネジメント学群の授業を受けたことも、印象深く覚えています。

02
学生時代に頑張ったことを教えてください。

児童相談所でのアルバイトからサーフィンまで、あらゆることに挑戦!

 

在学中は児童相談所一時保護所や学童保育でのアルバイトなどに取り組みました。ほかにも自主音楽レーベルの設立・運営、ホテルビュッフェのウェイターやこども食堂、フェスのボランティア、サーフィンなど、あらゆることに挑戦しました。これらの活動を通して、年齢や職業を問わず、多様な人たちと交流できました。
また、どの場面でも大学で学んだソーシャルワークの相談援助技術がとても役立ってくれました。個人とそれを取り巻く環境への関わりという学びのスキルが活かされ、人との関わり方がうまくなったと感じられることが、やりがいにつながったと思います。

03
不安や挫折など、困難を乗り越えた
経験について教えてください。

コロナ禍で学ぶ意欲がなくなった……
それを助けてくれたのは、過去の自分の学びだった

 

コロナ禍でオンライン授業になったことで学習意欲が低下し、それに伴って成績も下がってしまいました。そこで「どうして社会福祉を学んでいるのか?」と自らに問い直し、現時点で自分にできることを紙に書き出しました。これは授業で学んだ「ストレングスモデル」と呼ばれる相談援助技術です。身に付けた技術を使い、あらためて「楽しい時間と空間を創れるようになりたい、そのためには社会福祉の知識が必要だ」ということを再確認しました。
それからは、アフターコロナの社会に必要とされる居場所を具体的に示すための卒業論文に取り組むことが、私にとってのモチベーションになりました。学んだことを自らに活用することで困難を乗り越え、4年間で一番やりがいを感じるようになるとともに、好成績を維持することができました。

04
現在の達成度や今後の夢・目標について教えてください。

変化の激しい社会、
そこで「ふつう」を守っていきたい

大学で成長したと感じるのは、社会福祉を学ぶことで個人や環境への関わり方が明確になったことです。高校までは自分を表現する方法や、他者との適切な距離の取り方が正直わかりませんでした。また、置かれている環境で、できないことばかりを考えていました。大学生になってからは自分を理解することができ、幅広い世代の人たちとよい関係性を築くことができるようになりました。環境を能動的に変える力が身に付いたことも、成長を感じる点の一つです。
私の将来の夢は、ふつうに暮らすことです。この夢は子どものころから変わりません。自身の成長を感じる今、あらためて「素敵な人とはどんな人だろう?」と考えてみると、多様な人々と楽しく過ごすことができる人がそうだと思うようになりました。楽しいから音楽をする、子どもや大人とも遊ぶ、それが楽しく過ごすことであり、ふつうということではないでしょうか。変化の激しい社会で自分や人々の「ふつう」を守れるように、大学で学んだ知識や経験を活かしていきたいです。

印象に残っている授業や科目

福祉サービスの組織と経営

 

組織と経営には何が必要かを考えることができ、学生同士で考えを共有する機会も多く、とても有意義な授業でした。

桜美林でのお気に入り

自分とじっくり向き合うことができる図書館

 

キャンパス内で気に入っている施設は図書館です。さまざまな作品を通じて、自分と向き合い、理解することのできる場所だと思います。誰かと一緒にいる時間と同じくらい、自分と向き合う時間も大切にしています。

受験生へのメッセージ

夢や目標はなくてもいいと思います。ただ「大学で何を学ぶか」は、言い換えると「何をするか」です。コロナや社会が悪いから楽しくないと思っている人ほど、社会福祉という分野はおすすめです。桜美林大学で学ぶなかで、いろいろなことが見えてくるはずです。いい大学とはどんな大学だと思いますか?それは自分の疑問に答えてくれる大学ではないでしょうか。不平や不満をたくさん抱えて生きるよりも、ここで何かができる人になってみませんか?そうすれば、きっとカッコいい大人になれると思います!

本記事は2023年度大学案内冊子(2022年4月発行)に掲載された内容を加筆編集しています。