在学生・卒業生インタビュー

急転換した僕の目標を支えてくれた学群の先生たち

一人ひとりの「咲かせる想い」がここに。

自分も人も、咲かせる桜美林大学の学び。
すでに社会で活躍している卒業生やキャンパスで学んでいる在学生が、今、何を咲かせ、未来に何を咲かせようとしているのかを、インタビューでご紹介します。

目次
  • 黒瀬 大幸
  • 受験シーズンを目の前にした決断
  • 管制官志望だった僕がエンジニアをめざすまで
  • アメリカで再燃したプログラミングへの情熱
  • たくさんの先生が支えてくれた道筋
  • 受験生へのメッセージ

黒瀬 大幸

航空・マネジメント学群2024年3月卒業
東京都 駒込高等学校出身

受験シーズンを目の前にした決断

高校ではSTEAM(Science・Technology・Engineering・Art・Mathematics)教育を行う理系先進コースに所属していて、パズル形式でのプログラミングやロボット制作なども学んでいました。航空管制官に憧れていたんですが学べる大学もないので、理工学部などで航空機に関わる分野を学ぼうかと思っていたところ、高校の先生から紹介されたのが新設された航空・マネジメント学群です。すでに高校3年の秋だったので勇気のいる決断だったんですけど、振り返ってみると、思い切って飛び込んで良かったなって思います。

管制官志望だった僕がエンジニアをめざすまで

大学に進学して、好きな航空の勉強ができることは素直に嬉しかったですね。航空管制コースに所属して、航空業界のことを幅広く学びながら「航空管制官の試験をめざして頑張ろう!」って将来を考えながら、日々を過ごしていました。

 

けれどそんな風向きが変わったのが、3年次の海外研修の時です。結末から話をすると、僕は卒業後、日本電気航空宇宙システムという会社にITエンジニアとして就職することになりました。もちろん航空・マネジメント学群にはITを深く学ぶ授業はありません。これにはいろいろと複雑な経緯がありまして……。

アメリカで再燃したプログラミングへの情熱

海外研修中に親戚の伝手で、サンフランシスコで日本航空の整備士をしている方の家に数日間お世話になりました。その家のお子さんが小学校のSTEM授業の課題でプログラミングの勉強をしていて、僕も知識があったので手伝っていたんです。そこで久しぶりにプログラミングに触れたら「プログラミング、楽しい……」って、ITへの想いが再燃してしまった。

 

それが管制官からITエンジニアへの目標の転換点です。とはいえ帰国後は「さぁどうしよう」って状況ですよ。航空とITを掛け合わせて何かできないかとは考えたのですが、周囲にそういう同級生もいないし……。そこで頼ったのが実務経験豊富な学群の先生たちです。

たくさんの先生が支えてくれた道筋

まずはデータを活用する場面が多い航空気象学の藤田友香先生や、統計学を専門とするゼミの森田玉雪先生に相談。先生たちのアドバイスにならって、参考書を見ながら1からプログラミング言語の勉強をはじめました。そして3年次の冬頃に紹介されたのが、フライト・オペレーションコースの伊藤貢司先生です。

 

伊藤先生は航空会社でパイロットを務めた後、データサイエンスの研究に取り組んできた方。はじめて会った時に2時間ほど話をして、そこで航空とITを掛け合わせたキャリアビジョンが明確になったことを覚えています。すでに時間はありませんでしたが、数年しかITを学んでいない自分は、他にないアピールをしなければいけない。航空機の運航状況を表示するシステムを独力で制作して、就職活動に臨みました。

受験生へのメッセージ

就職先の同期は有名大学の大学院を卒業したような人ばかり。それでも航空管制の知識や、管制システムに触れた経験は、他の人にはない僕だけの強みです。入学当時には想像もしてなかったキャリアにたどり着きましたが、自分だけの“武器”を獲得できたのは学群の専門性の高さと、無謀にも思えた目標を支えてくれた多くの先生のおかげ。他にはない航空・マネジメント学群という環境だから見つかる可能性が、きっとあると思います。