卒業生インタビュー

「英語漬けの日々で自信を掴んだ」。卒業生が語る、グローバルコミュニケーション学群の魅力

2025年7月20日(日)、グローバルコミュニケーション学群のオープンキャンパスにて、卒業生によるトークイベントが開催されました!

 

「中高生のころ、英語は好きだけど苦手だった」という卒業生の中村由依さんですが、グローバルコミュニケーション学群で英語を勉強した結果、流暢に英語が話せるように! 今はアメリカの大学院で外国人に日本語を教えているそうです。

 

中村さんは、なぜグローバルコミュニケーション学群に入学し、どのような大学生活を送って、英語が話せるようになったのでしょうか?

 

グローバルコミュニケーション学群の魅力とともに、たっぷり教えてくれました!

目次
  • PROFILE
  • 在学中にオーストラリア、アメリカ、韓国へ留学
  • 桜美林大学は英語を話す機会に溢れている
  • 英語を学んだ先に、何ができるのか
  • 毎日が留学気分!学内留学生との深い交流
  • 大学卒業後にアメリカの大学院へ留学
  • 実は英語が苦手。好きだから努力できた
  • やりたいことは全部やって、挑戦する4年間に!
  • 丁寧なフィードバックでモチベーションアップ
  • どうすれば大学での学びを活かせるのかを考え始めた
  • 興味があることに踏み込む勇気を!
  • 明確な目標設定が自己成長につながる!

プロフィール

中村由依さん

2024年に桜美林大学グローバルコミュニケーション学群英語特別専修を卒業後、アメリカのウィスコンシン州にあるカーセージカレッジにて教育学の修士課程に在籍しながら、日本語の教師として授業を行う。

在学中にオーストラリア、アメリカ、韓国へ留学

中村さん みなさん、こんにちは!2024年3月にグローバルコミュニケーション学群英語特別専修を卒業した、中村です。今はアメリカのウィスコンシン州にあるカーセージカレッジで、教育学の修士課程に在籍しながら、日本語の先生もやっています。「半分学生で、半分先生」って感じですね。

私の簡単な経歴をお話ししますね。

 

私はコロナ禍での入学だったので、最初の2年間はずっとオンライン授業でした。でも、桜美林大学は国際交流に力を入れているので、オンラインでもたくさんのチャンスがありました。

 

たとえば、2020年にはオーストラリアのウーロンゴン大学が開催した2週間のオンライン留学に参加しました。これは桜美林の学生だけでなく、日本の他の大学や世界中の学生と一緒に議論したり課題に取り組んだりする、とても貴重な経験でした。

 

その後、桜美林で日本語教育に授業を履修してから、3年生のときにアメリカのカリフォルニアにあるマウントサンアントニオカレッジで日本語教育の授業の見学とお手伝いをして、現地の日本語の先生の授業を見学させてもらったり、学生の会話の練習相手になったりしました。そして4年生のときには、桜美林大学のお知らせで見つけた韓国への短期留学にも応募して、夏休みの間にテグ大学校に行きました。

そして2024年に英語特別専修を卒業し、副専攻として日本語教育も修了しました。大学卒業後の8月からはカーセージカレッジの大学院で教育学の修士課程をスタートさせると同時に、日本語の先生も始めました。

桜美林大学は英語を話す機会に溢れている

まずは、私が桜美林大学のグローバルコミュニケーション学群を選んだ理由をご説明します。

 

1つめは、留学生の多さ。私が初めてオープンキャンパスに来たとき、スクールバスを待っているだけで、英語、中国語、韓国語、モンゴル語など、いろんな言語が聞こえてきて、「国内にいてもこんなに外国語に触れられるんだ!」と感動しました。

 

日本語を勉強しに来ている留学生も本当に多くて、キャンパスを歩いているだけでも英語や他の外国語に触れる機会がたくさんありました。

2つめは、専門科目を英語で学べること。1年生で英語の基礎を学んだ後、2年生からは自分が勉強したい分野の専門科目を英語で履修できるのが大きな魅力でした。言語を学ぶだけでなく、その言語をどう使っていくかを考えられるのは、将来を考える上でとても重要だと思います。

 

3つめは、留学のチャンスの多さ。グローバルコミュニケーション学群では、1学期間の留学が必須になっています。英語を学んだ後、すぐに実践できる環境があるのは、とても魅力的でした。桜美林大学は、海外へ羽ばたけるチャンスがたくさん用意されていると思います。

英語を学んだ先に、何ができるのか

続いて、私がグローバルコミュニケーション学群の学生として学んだことについてご説明します。これは大きく分けて3つあります。

 

1つめは、コミュニケーションとしての英語。みなさんが「英語を勉強したい」と思って大学を探すと、英文学科を目にすることが多いと思うんですが、ここは「グローバルコミュニケーション」学群です。専門科目を学ぶ中で、「英語が話せるようになった先に、何ができるか」まで考えることができます。

 

授業が英語で行われるのはもちろん、留学生と話す機会も非常に多く用意されているので、インプットだけでなく、アウトプットする機会がたくさんあるのが大きな魅力です。私も授業でたくさん友達ができて、一緒に遊びに行く時も英語を使っていました。

 

英語を話すことで、英語ネイティブの学生だけでなく、英語を外国語として勉強している世界中の学生とコミュニケーションを取れるのが、本当に楽しかったですね。

 

2つめは、日本語教育の楽しさ。私はこれまで英語を勉強してきたので、将来先生になるとしたら英語の先生かなと思っていました。でも、留学生と話しているうちに、英語が話せない留学生もいることに気づいたんです。もしかしたら、その人たちにとっては英語よりも日本語の方が理解できる言語かもしれない、と。

 

桜美林大学では、日本語教育に関連する授業も履修できるので、そこで日本語を教える楽しさにも気づくことができました。

 

3つめは、チャンスを逃さないこと。桜美林大学には本当にたくさんの国際交流の機会が用意されています。自分がアンテナを張って情報を探していれば、それは必ず見つかります。大学の4年間はとても長くて重要な時期なので、興味があることには何でもチャレンジしてみてほしいです。

毎日が留学気分!学内留学生との深い交流

次に、海外に行かなくても、日本でも留学気分を味わえるのが、グローバルコミュニケーション学群の大きな魅力だと思うので、改めて紹介させてください。

 

まずは、交換留学生との授業履修について。入学して基礎的な言語を学んだ後、専門科目を履修する際に、いろんな国から来た交換留学生と一緒に英語で授業を受けられます。私はまるで留学に行った気分で、毎日授業を受けていました。

 

次に、正規留学生との交流について。桜美林大学は留学生が多いので、留学生のためのイベントもたくさん開催されています。私たち桜美林の学生がサポートとして関わるイベントも多く、様々な学生と交流する機会がありました。

 

最後に、日本語教育実習について。私は日本語教育にも力を入れていて、学内にいる留学生に日本語の授業を行う実習に参加したんです。

 

そこでグローバルコミュニケーション学群の留学生だけでなく、日本語以外の言語を母語とする学生が日本語を学ぶプログラムである「日本語トラック」の学生や、他の学部に留学に来ている学生とも仲良くなれました。おかげで、今でもいちばん仲のいい友達に出会うことができました。

 

私は在学中に長い期間の留学はできませんでしたが、国内にいても、留学している気分でずっと英語を勉強していましたし、たくさん交流できる機会があったので、本当に楽しい4年間を過ごせました。

大学卒業後にアメリカの大学院へ留学

では次に、私が今していることについてお話ししますね。

 

今はアメリカのカーセージカレッジで、半分大学院生、半分日本語の先生として毎日を過ごしています。日本語の先生を始めたのは、桜美林で日本語教育を勉強してから、在学中に日本語学校でアルバイトを始めたのがきっかけでした。そこでは、外国にルーツを持つ子どもたちに1対1で日本語を教えていました。

 

現在は、一時帰国中に外国人を雇用している企業に出張して、週5回日本語の授業をしています。そして、カーセージカレッジでは、TLE(ターゲットランゲージエキスパート)というプログラムの一員として、週3回日本語の授業を担当しています。

 

先日は、日本語を勉強している学生と一緒に日本の文化祭を開いたり、他の大学と日本語スピーチコンテストに参加したりもしました。

カーセージカレッジでの様子

実は英語が苦手。好きだから努力できた

よく「もともと英語ができたんでしょう?」と聞かれるんですが、全くそんなことはありません!中高生の頃から英語は好きだったけど、テストの点数は全然良くなくて、並べ替えの問題は毎回0点でした(笑)

 

でも、好きなことを追求する気持ちは強かったです。「英語が好き」「好きなことは誰にも負けたくない」という思いがあったので、大学在学中は自分にできることを常に探して取り組んでいました。

 

みなさんに伝えたいのは、「日本にいても機会を探せば英語は話せるようになる」ということです。大学でどのようなクラスを履修して、どれだけ努力するかによって、海外に行っても行かなくても、英語を伸ばせる機会はたくさんあります!

 

やりたいことは全部やって、挑戦する4年間に!

最後にみなさんに伝えたいのですが、グローバルコミュニケーション学群には、本当にグローバルな環境、世界に羽ばたけるチャンスがたくさん用意されています。

 

最初は不安かもしれませんが、自分のレベルに合った学習から始められるので、心配いりません。将来、言語を使って日本国内で活躍したい、あるいは海外に飛び立ちたいと考えている学生には、本当にぴったりの学群だと思います。

 

それに、大学の学費は決して安くはありません。ご両親や周りの人のサポートがあってこそ、自分が勉強できるということを忘れないでほしいです。大学の4年間はとても長いですから、やりたいことは全部やって、どんどん挑戦してください。

丁寧なフィードバックでモチベーションアップ

熊澤先生 中村さん、素敵なお話をありがとうございました!私は中村さんが在学しているころから、ずっと努力している姿を見てきました。改めて私からいくつか質問をさせてください。まず、桜美林大学入学前のイメージと入学後で、何か違いはありましたか?

中村さん 入学前は、「グローバルコミュニケーション学群は宿題も課題も多くて大変そう」というイメージでした。でも実際に入学して授業をこなしてみると、大変ではあるけれど、本当に意味のある課題が多かったんです。これができるようになったら次に繋がる、というような。
 
 

だから、課題が多くても、どんどんチャレンジできる環境が、結果的にすごく自分のためになって良かったなと思っています。

 

熊澤先生 宿題に前向きに取り組めたのはどうしてですか?

 

中村さん それは、宿題や課題に対して先生方から細かく丁寧なフィードバックがあったからだと思います。ただ出して終わりではなく、そこにたくさんのコメントを書いてくださる先生が多かったので、それがモチベーションに繋がりました。少人数の授業だったことも大きいですね。

どうすれば大学での学びを活かせるのかを考え始めた

熊澤先生 グローバルコミュニケーション学群の環境をどのように活かしましたか?

 

中村さん 私はコロナ禍での入学で、最初の2年間はキャンパスに通えなかったけれど、学費は同じ金額じゃないですか。両親からも「通えないのに同じ金額」とよく言われていたので(笑)、この2年間、学校に来なかった分、自分がどうやって学びを活かせるかを考え始めたんです。

 

桜美林大学にいる間にどんな資格が取れるのか、どんな授業が履修できるのかを探し始めたのが、私の「やる気スイッチ」が入ったきっかけですね。 

興味があることに踏み込む勇気を!

熊澤先生 中村さんは卒業までずっと学んでいましたよね。なんで最後まで学び続けることができたんですか?

 

中村さん 大学に入る目的は2つあると思っていて。1つは「まだ就職していないからとりあえず行ってみよう」というパターン、もう1つは「本当に勉強したいから大学に来る」というパターン。私は後者でした。

 

大学に入る前から、就職する前に必要なスキルや意識、技術を身につけたいという思いがあったので、「せっかく4年間行くなら、自分ができることは全部やってから卒業したい」という気持ちが強かったんです。

 

今の世の中だと、就活が3年生から始まって、4年生には終わって「もういいや」と思ってしまう人も多いと思いますが、大学の4年間は何でもできる時間なので、少しでも興味があることには一歩でも二歩でも踏み込んでみてほしいです。

明確な目標設定が自己成長につながる!

熊澤先生 では最後に、将来世界に飛び立ちたいと考えている高校生へメッセージをお願いします!

 

中村さん 高校生の時は、ただ行きたい大学を探すだけでなく、その一歩先を考えてみてほしいです。

 

「大学で英語を勉強したい」だけではなくて、その先の「言語を使って何ができるようになりたいか」というところを、少しでも早く考え始めることが、大学生活でどんな授業を履修して、どう過ごしていくかに繋がると思います。

 

早いうちから自分の好きなことを開拓したり、どんな将来像があるのかを考えたりすることで、大学に入った時にさらに自分が成長できるんじゃないかな!